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1.はじめに
「投資って、利益に対して税金や手数料がかかるから損しない?」
投資をしたことのない人で、こんな先入観を持っている方はいませんか?
投資をしたいけど、リスクがあると聞くだけで、二の足を踏む人は多いです。
リスクを払ってまで投資をして、大事なお金を失いたくない!
必ず増えるというならやってもいいけど、減るかもしれないなんて嫌だ!
このような理由で、銀行預金はできるけれど投資はやらない。
そんな選択を多くの日本人がしているのが現実です。
とはいえ、銀行貯金も日本円に投資しているわけですから
お金の置き場所を一種類にまとめるのは、それはそれでリスクが高いのです。
そこで、この記事でご紹介したいのは、
お得に投資が始められる3つの非課税口座についてです。
2.節税できる!お得な「非課税口座」とは
非課税口座とは、文字通り、課税がされない口座のことです。
通常、証券口座で投資をした場合にかかる税金が、この「非課税口座」で運用するとかかりません。
iDeCo(イデコ)やNISA(ニーサ)は、投資する人にとって、非常に有利な投資制度です。
節税をしながら資産形成・資産運用ができるというのは、魅力的ですね!
投資によって得られた利益には、原則20.315%の税金が掛かりますが、
iDeCo(イデコ)やNISA(ニーサ)を活用すれば非課税となります。
さらに個人型確定拠出年金であるiDeCoには、
投資した金額に応じて所得税等が軽減されるという非常に大きな魅力もあるのが特徴です。
お得に使える制度があれば徹底的に活用する。これは投資の鉄則です。
2つの制度を使いこなせば、節税効果がある分、より資産を増やしやすくします。
投資初心者の方は特に、iDeCo(イデコ)とNISA(ニーサ)の制度をしっかり理解して
賢く投資を始めていくことをおすすめします。
2-1.つみたてNISA
つみたてNISAとは、2018年1月から始まった積立投資専用の「NISA(小額投資非課税精度)のことです。
従来からあるNISA(通称・一般NISA)と同じで、投資で得られた売却益(譲渡益)や分配金は非課税の対象になります。
月々最大3.3万円の積み立てを最大20年間非課税で運用することができます。
つみたてNISAの対象商品は手数料が低水準、頻繁に分配金が支払われないなど、長期・積立・分散投資に適した公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)に限定されており、投資初心者をはじめ、幅広い年代の方にとって利用しやすい仕組みとなっています(金融庁ホームページより)
国をあげて国民にもっと投資を気軽にやってほしい!
これだけお得にするからみんな活用してください!と言うような制度が「つみたてNISA」です。
時間を味方につけた長期投資を非課税枠で、40万円×20年の最大800万円も積み立てることができるお得な制度です。
なお、一般NISA口座との併用はできません。
【関連記事】
つみたてNISA|お得な非課税口座の種類|小額からならつみたてNISA口座を開設しよう
おすすめ!つみたてNISA投資本|つみたてNISAを始める前におすすめの本3冊のご紹介
2-2.一般NISA
一般NISAとは、2014年1月にスタートした、少額から最大年間120万円の投資を行う方のための非課税制度です。
一般NISA口座で運用した際の「配当金・分配金・譲渡益」が最長5年間非課税になります。
この制度も、国をあげて国民にもっと投資を気軽にやってほしい!
これだけお得にするからみんな活用してください!と、
多くの国民に投資をしてもらうための「後押し」のような制度です。
つみたてNISAは非課税での運用期間が20年間であるのに対し、
一般NISAは5年間と短いかわりに、年間の非課税枠が最大120万円分あるのが特徴です。
なお、つみたてNISA口座との併用はできません。
【関連記事】
一般NISA|お得な非課税口座の種類|資金があるなら一般NISA口座を開設しよう
おすすめ!一般NISA投資本|NISAを始める前におすすめの本3冊のご紹介
2-3.個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)
個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)とは、国民年金や企業年金とは違い、
個人が、自分自身のためにお金を支払い(拠出)
その掛け金を、自分自身で運用し、資産を形成する年金制度です。
掛金を60歳になるまで拠出し、60歳以降に老齢給付金を受け取ることができます。
※60歳になるまで、原則として資産を引き出すことはできません。
掛け金は、人のより規定があり異なりますが、運用中・受給時に税制面での優遇があり、
NISAとの併用も可能です。
【関連記事】
個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)|お得な非課税口座の種類|税制面の優遇を最大限活用しよう
3.非課税口座での資産運用の注意点
つみたてNISA、一般NISA、個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)
それぞれにメリットだけを聞くと良いことずくめの制度のような気がするけれど、もちろんデメリットもあります。
あらかじめ、デメリットについてもしっかり理解しておかなくては、無駄な損失につながることもあるので
十分注意は必要です。
それぞれの関連記事の中に、デメリットについてもご説明していますので
そちらも理解した上で、資産の何割を非課税口座で運用するかというポートフォリオを組むことが大切です。
簡単なポートフォリオの組み方については以下の記事で解説していますので
併せてお読みください。
【関連記事】
【年代別】オススメ投資のポートフォリオ。資産の割合をプロがざっくり解説します!
4.まとめ
この記事では、投資初心者の方が資産形成を考えるとき、最初に検討すべき3つの非課税口座について解説しました。
毎月小額から始められる「つみたてNISA」、年間120万円の非課税枠がある「一般NISA」
そして、60歳まで引き出すことはできませんが、一番税制面で優遇が多い個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)
この3つの非課税口座のメリット・デメリットを知り、
無理のない金額から、投資を行っていくことが、
投資初心者にとってハードルが低く、始めやすい方法であると思います。
せっかくあるお得な制度ですので、ぜひご活用されることをおすすめします。