米国株ETFに投資するメリット・デメリットなどを解説

青木博史
青木博史

1.はじめに

みなさんは「米国ETF」をご存知でしょうか?

近年米国株への投資は人気です。しかし銘柄選びに悩む人も多いと思います。

また、米国株は株価変動のリスクは大きく、初心者にはハードルが高い部分もあり、投資初心者には少し難しいかもしれません。

そこで注目したいのが米国株ETFです。米国株ETFに投資をするメリットを知ると、米国株ETFが投資の有力候補になることは間違いありません。

米国ETFを始める前に、まずは米国ETFに関する知識をきちんと身に付けましょう。

本記事では米国ETFについて説明したうえで、メリット・デメリットの両面を詳しく解説していきます。
また、米国ETFに投資する際の注目ポイントなどにも触れますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事でわかること

  • 米国ETFとは何か
  • 米国ETFに投資するメリット
  • 米国ETFに投資するデメリット
  • 米国ETFに投資する際の注目ポイント

2.米国ETFって何?

そもそもETFとは、“Exchange Traded Funds”の略で、「上場投資信託」と呼ばれています。

米国ETFは、米国の証券取引所に上場している投資信託のことです。

米国の株価指数として有名なNYダウやS&P500、ナスダック100指数に連動するように組成されたものもあり、個別銘柄を選ばなくても米国の株式市場に幅広く分散投資ができる投資として知られています。

3.米国ETFに投資するメリット

以下では、米国ETFに投資するメリットについて解説していきます。

個別株式や上場していない通常の投資信託との違いを知りたい方も、ぜひ参考にしてみてください。

3-1.1口から購入することができる

1つめのメリットは、1口から購入することができる点です。

米国の個別株式にもいえることですが、日本株のように単元株制度がないため、少ない投資資金からでも投資を始めることができます。

3-2.分散投資をすることができる

2つめのメリットは、分散投資をすることができる点です。

ETFを含む投資信託は、さまざまな株式や社債によって組成されています。

そのため、1つだけの銘柄に投資をするよりかは、リスクを分散することが可能です。

例えば、NYダウに連動するETFを購入すれば、NYダウを構成するさまざまな銘柄に分散投資することができます。

3-3.リアルタイムで売買することができる

3つめのメリットは、リアルタイムで売買することができる点です。

冒頭でもご紹介したように、米国ETFは証券取引所に上場しています。

そのため、米国株式と同じように基準株価の動きを見ながらリアルタイムで売買することが可能です。

4.米国ETFに投資するデメリットや注意点

一方で米国ETFには、投資するうえでデメリットや注意点もあります。

メリットや人気の高さだけに惑わされず、投資対象を選定していくようにしましょう。

4-1.高利回りETFはリスクが高い

1つめは、高利回りETFはリスクが高いという点です。

米国ETFのなかには利回りが高いものもありますが、高利回りだからという理由で投資をするのは危険なことだといえます。

なぜなら、高利回りのETF、すなわち高利回りの株式や社債によって組成されたETFは、さまざまな潜在的リスクがあるからです。

例えば、株式の場合は発行企業が赤字続き、社債の場合は信用リスクの格付けが一段と低い、といったことが考えられるかもしれません。

このような場合、発行企業はいずれ倒産や減配に追い込まれてしまう可能性があり、投資する側にとっては非常に大きなリスクです。

米国ETFの基準株価が暴落してしまったり、売りたくても売れないといった状況に陥ってしまったりするかもしれません。

利回りが高いことには、それなりの理由があると思った方が良いでしょう。

4-2.為替リスク・価格変動リスクがある

2つめは、為替リスク・価格変動リスクがある点です。

日本から海外の米国ETFに投資をする以上、まずは為替リスクを免れることはできません。

為替相場が悪化すれば、それだけ米国ETFの基準株価も下がってしまうということを忘れないようにしておきましょう。

とくに売却のタイミングには、要注意です。

また、ETFを含む投資信託に投資するメリットとして、分散投資ができるということがあげられますが、分散投資をしたからといって価格変動リスクがなくなるというわけではありません。

組成されている銘柄の価格が下がれば、それだけ米国ETFの基準株価も下落します。

金融商品に投資する以上リスクはあるので、忘れないようにしましょう。

4-3.信託報酬がかかる

3つめは、信託報酬がかかる点です。

信託報酬とは、ETFを含む投資信託を保有している間トレーダーが負担しなければならない費用のことをいいます。

厳密には、保有しているETFのなかから信託報酬として数%が毎日差し引かれる仕組みです。

一般的な投資信託よりも信託報酬は抑えられているものの、通常の株式投資でなら負担する必要のないコストとなるので、資産が目減りするという点でかなり痛手だといえます。

成果報酬ではないため、運用成績がプラスであったとしてもマイナスであったとしても負担しなければならないという点にも注意が必要です。

4-4.国内ETFと比べて情報収集が困難

4つめは、国内ETFと比べて情報収集が困難な点です。

個別の米国株式に対しても同様のことがいえますが、米国ETFは米国つまり海外の証券取引所に上場しているため、国内ETFや国内株式と比べると情報を得るのは大変です。

投資や財務会計の知識をつけるのに加えて、語学力も必要になってくるかもしれません。

そうなるとETF選びにかなりの時間を要してしまうかもしれませんので、時間がない方には不向きだと考えられます。

5.米国株ETFに投資する際の4つの注目ポイント

米国株ETFに投資をする際には「経費率(コスト)」、「流動性(出来高)」、「投資スタイル」、「分配金」の4つに注目することで、より自分に合った米国株ETFを選ぶことができます。それぞれのポイントについて見ていきましょう。

5-1.経費率

米国株ETFに投資する4つのメリットでもお伝えした、コスト面に関わる「経費率」をチェックしましょう。この経費率が低ければ低いほど、保有コストが低いことを意味します。なお、経費率については各商品の紹介ページに掲載されています。

5-2.流動性(出来高)

取引は、買いたい人と売りたい人がいて初めて成立します。そのため、「流動性(出来高)が少ない=買いたい人・売りたい人が少ない」という状況では、自分の希望どおりの売買をすることができないかもしれません。逆に流動性(出来高)の高い米国株ETFでは、自分の狙っていた価格で取引できる可能性が高くなります。

5-3.投資スタイル

「リスクをとって大きなリターンを狙う」、「安定的にコツコツ利益を伸ばしていきたい」など投資スタイルは人によってさまざまです。一口に米国株ETFといっても、相対的にリスクの高いものから低いものまで色々な種類があります。そのため、自分の投資スタイルに合った米国株ETFを選ぶことが大切です。

5-4.分配金

米国株ETFを保有していると「分配金」を受け取ることができます。分配金の分配頻度はETFにより異なり、たとえばバンガード S&P 500 ETF(VOO)の場合、例年3月、7月、10月、12月に分配金の支払いが開始されるのです。どれくらいの分配金を得られるのかも、米国株ETFに投資する際にはチェックしておきましょう。

6.まとめ|米国株ETFに投資するメリット・デメリットなどを解説

  • 米国ETFとは、米国の証券取引所に上場している投資信託のこと
  • メリットは、1口から購入することができ、リアルタイムでの売買・分散投資が可能であること
  • デメリットは、為替リスクや価格変動リスクを避けられない、信託報酬がかかること
  • 高利回りの米国ETFにはリスクが潜んでいるので注意すること
  • 投資する際は、経費率(コスト)、流動性(出来高)、投資スタイル、分配金に注目すること

いかがでしたでしょうか?

本記事では、米国ETFについて詳しく解説しました。

一長一短あることがお分かりいただけたかと思います。

もし米国ETFに投資する場合は、個別銘柄を選ぶ必要はなくなります。

しかし、金融商品である以上リスクもあるので、損をしないためにはいざというときに自分で判断できる力を持っておくことが大切です。

ただ人気だからとか、楽そうだからなどの安易な理由で初めてしまうと、損をしてしまう可能性が高いので注意が必要です。

また、自分自身で投資をする技術を身に付けることができれば、他人任せで損をして後悔するということも防ぐことができます。

ですから、しっかりとETFの基礎知識を学び、メリットデメリットを把握した上で、無理のない範囲で挑戦しながら、投資をする技術を身に付けていくことは、投資初心者が成長する上で効果的な方法のひとつと言えるでしょう。

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