苦労しないでお金を貯める方法ってある?5年で1000万円は仕組み化で実現できる!

青木博史

1.はじめに

「貯蓄しようとがんばってみるものの、なかなか思うようにいかない…」
「何度も“貯蓄しよう”とチャレンジしたけれど、結局続かない…」

こんな悩みは誰でも一度は経験があると思います。

そこで今回は、お金を貯める仕組み作りや苦労しないでも貯蓄できる方法と5年で1.000万円貯めるにはどうすれば良いのかについてご紹介したいと思います。

ぜひ最後まで読んで、この記事を参考に貯蓄を始めてみてください。

2.貯蓄が上手な人は「仕組み」を作っている

貯蓄のポイントとして第一に挙げられるのは「タイミング」です。

お給料が入ったら“まず最初に貯蓄の分を取り分けて、残りのお金で生活”することが大切。
その反対に“まず生活費に使って、余った分を貯蓄”というのは、貯蓄がうまくいかない人にありがちな例です。

つまりは、貯蓄の分を先に取り分ける『先取り貯蓄』が、貯蓄上手になるための第一歩。
お金の性質は「あればある分だけ、使ってしまうもの」だと理解して、まず貯蓄分を確保することが大切です。

貯蓄の割合としては、収入の15~20%程度を貯めていくことをオススメしたいと思いますが、もし無理があると途中で挫折したり、せっかく貯めたお金に手をつけてしまったり等、続かなくなってしまいます。
「無理のない金額で貯蓄する」ことも長く続けるためのポイントですので、自分にとって適切な金額を決めてスタートしましょう。

また、この「先取り貯蓄」を継続していくために肝心なのは、放っておいても自動的に貯まる仕組みを作ることです。
自分の意思でお金を移動させるのではなく、「自動的に貯まる仕組み」を利用することで、意識しなくても自然にお金が貯まるようにしておきましょう。

次の章では、5年で1,000万円貯めると言う目標を例に貯金するにあたってのポイントについてご紹介します。

3.『5年で1,000万円貯める!』ポイントは逆算・仕組み化・仲間づくり

貯蓄というと、家計簿を思い浮かべる人も多いでしょう。しかし、家計簿をつけなくても、続いて紹介するポイントを押さえればしっかり資産形成ができます。

ここでは5年で1,000万円貯める!と言う目標を例にお話しします。

3-1.計画

貯蓄も仕事と同じ。目標達成のために重要なのは「計画」です。目標とする貯蓄額をもとに、1年・1ヵ月単位でいくら貯蓄する必要があるかを逆算していきます。

たとえば、5年後に1,000万円貯めることを目標とする場合を見てみましょう。

0.001%の預金利息を受け取れる預金で目標達成しようと思ったら、毎月16万6,663円貯める必要があります。年間でいうと約200万円なので、ボーナスのほとんどを貯蓄に回すなどすれば、不可能ではありません。しかし、給与にもよりますが、毎月の生活は切り詰めざるを得ないでしょう。

投資信託を購入して5%で運用できた場合、毎月14万7,046円貯めれば目標達成できます。年間でいうと約176万円。預金だけで目標達成しようとするより、だいぶ現実味を帯びてきました。また、すでに貯蓄がありそれを投資に回せる場合、さらに1ヵ月あたりの金額を少なくできる可能性があります。

3-2.仕組み化

目標をもとに逆算して計画を立てたら、続いては貯蓄を仕組み化します。具体的には、「先取り貯蓄」をスタートします。

先取り貯蓄とは、給与が振り込まれたら、お金を使う前に先に貯蓄してしまうことです。残った金額でやりくりするようにすれば、家計簿をつけなくても、自然と節約できるようになります。ほったらかしで資産形成ができるので、多忙な方に向いている貯蓄方法といえるでしょう。

先取り貯蓄のやり方には、定期預金を活用する方法、投資信託を積立購入する方法などがあります。大切なのは、生活費口座とは分けて貯蓄していくことです。

3-3.仲間づくり

「貯蓄しよう!」といざ決意しても、続けていくうちに、モチベーションが下がってしまうことも。そんな時、ストッパーになるのが、志を同じくする貯蓄仲間の存在です。

貯蓄を決意したなら、仲間づくりを同時並行で行いましょう。最近では、SNSを活用して資産形成のモチベーション維持や投資の情報交換をする人も増えてきています。

たとえば、Twitterで「資産形成1,000万」「貯金目標1,000万」といったワードで検索すれば、関連するツイートが出てきます。話題のツイートを読んでいると、参考になりそうなアカウントを発見できるかもしれません。

また、Instagramで「#貯金1,000万円」「#お金の勉強」といったハッシュタグで検索すれば、資産形成に取り組む同年代のアカウントを探すことも可能です。実際の資産残高や毎月の貯蓄額を公開している人も多く、刺激になること間違いなしです。

SNSで同年代の貯蓄額を見たり、貯蓄仲間を見つけて交流したりすることで、貯蓄のモチベーションを長く維持することができるでしょう。

4.「自動的に貯まる仕組み」を具体的に知りたい!

では、「自動的に貯まる仕組み」にはどんなものがあるでしょうか。
今回は具体的に、3つを紹介します。

4-1.積立式定期預金

お給料が振り込まれる普通預金口座とは別に、積み立て式の定期預金口座を作り、毎月決めた金額を積み立てて預金していく方法です。

口座の満期日を決めて、「いつまでにいくら貯めたい」という目標金額に向けコツコツ積み立てていくことができます。

イオン銀行の積立式定期預金の場合、積み立て金額は月々500円から1円単位で自由に設定でき、金利も普通預金より高いので、より有利に預金できるところも魅力です。

設定は、インターネットバンキングを使えばいつでも簡単。積み立て日をお給料日直後に指定しておけば、確実に「先取り貯蓄」ができますね。

4-2.つみたてNISA

2018年1月から始まった「つみたてNISA」。まとまったお金がなくても、毎月少額でコツコツ資産づくりを始められて、預金よりも大きいリターンが期待できます。

選択した投資信託を毎月自動的に買い付けてくれるので、一度購入の設定をしておけば手間いらず。なお投資信託は金融庁の厳しい基準を満たしたものに限定されています。
また税金面での優遇があり、さらに手数料の面でも有利なのがうれしいですね。
一方で、投資信託には価額変動リスクがあり、元本割れの可能性があることには注意が必要です。

4-3.iDeCo(個人型確定拠出年金)

60歳までの間、老後のために積み立てを行い、自分で運用して年金づくりを行う制度です。
自分自身で選んだ運用商品で運用を行うことができ、その成果によって将来受け取る年金額は増減します。

投資先は、投資信託を選ぶこともできますが、「投資はどうしても怖い」という方は元本保証の「預金」を選ぶこともできるんですよ。

またiDeCoには大きな節税メリットがあるため、大変注目されています。節税メリットの詳細や加入資格の調べ方については以下のページを参考にしてみてください。

おすすめしたい貯蓄(積み立て)方法は、以上の3つです。
将来の自分自身やご家族のためにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

5.毎日コツコツちょっと楽しい貯蓄方法も!

『先取り貯蓄』で自動的に貯まる仕組みを紹介しましたが、そのほかにもアイデアや工夫次第で上手にお金を貯める方法があります。
今回は、そんな一味違った貯蓄の方法も2つ、ご紹介しましょう。

5-1.500円玉貯金

お釣りなどでお財布に入ってきた500円玉を貯金する方法。
「毎日帰宅後にお財布を確認して、500円玉があれば必ず貯金箱に入れる」というルールを作り、強制的に貯めていけば、小さな金額でもコツコツ確実に貯まっていきます。
500円玉では負担が大きいという方は、100円や50円でもOK。習慣化することで、コツコツ確実に貯まっていきます。

5-2.お釣り貯金

お釣りで受け取った小銭をコツコツ貯めていく貯金です。
1,000円札を出して768円の商品を購入すると、お釣りは232円を受け取ります。
毎日帰宅後に小銭入れに入っているお釣りを全て貯金箱に入れるというルールを作り、コツコツ貯めていく方法です。

6.まとめ|将来後悔しないために、計画的な資産形成を

貯蓄は、意識しているかしていないかで、大きな差が開きます。高収入で貯蓄について意識せずお金を使っているケースと、低収入でも日々貯蓄を意識しているケースでは、後者の方が資産残高が多いということも少なくありません。

せっかく収入が高くても、資産形成につながっていないのはもったいないことです。気が付いた時には、同年代と大きな差が開いている……なんてことになったら、後悔してもしきれません。

計画・仕組み化・仲間づくりというポイントを押さえ、早めに資産形成に取り組みましょう。

また、本記事でご紹介したように「お金を貯める」にも、さまざまな方法があります。
自分にあった無理のない方法で上手に「仕組み」化して、継続できる貯蓄を始めましょう。

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