株式投資を成功に導く”勝者のルーティン”を取り入れよう!

青木博史
青木博史

1.はじめに

株式投資で成功したいと思う人はたくさんいます。

成功したいから、株式投資を始めるのです。成功したくないと思って株式投資を始める人はいないでしょう。

ですが、いくら成功したくでも、何をすればいいのかがわからなければ、成功への道には辿り着けません。

株式投資で成功するためには、株式市場での経験と金融リテラシーが必要です。しかし、金融リテラシーは奥が深く一朝一夕で身につくものではありません。

そこで、この記事では株式投資に成功している人たちの「勝者のルーティン」や「習慣」を知ることで、効率的に成功者の仲間入りをする秘訣について解説します。

2.準備がすべて!成功する人が必ず取り入れる「ルーティン」とは

「ルーティン」とは「決まった手順」「お決まりの所作」「習慣」などを意味します。ルーティンという言葉を有名にしたのは、2019年に現役を退いたプロ野球のイチロー選手でしょう。試合のある日は必ずカレーを食べ、打席に入る前には必ずストレッチをして、打席ではバットを立てて目標物に照準を合わせるなど、イチロー選手は毎日同じ一連の動作を繰り返していました。

決まった作業を繰り返すことで余計な迷いやストレスから解放され、目の前に集中しプレーの再現性を高めることが目的だったといわれています。

ルーティンに関連して、「ルーティンワーク」や「モーニングルーティン」という言葉もあります。ルーティンワークとは、「毎日繰り返し行なう決まりきったタスク(メールチェックや日報作成など)」。モーニングルーティン(朝のルーティン)とは「毎朝起床後に行なう一連の行動」です。睡眠前に行なう夜の習慣は「ナイトルーティン」と呼ばれます。

3.ルーティンの効果を株式投資にも活用しよう

ルーティンを利用すれば、仕事や勉強のパフォーマンスを高めることができます。

そして、このルーティンの効果は株式投資にも活用する必要があります。

株式相場では日々、多くの人が高値で株を買い、安値で売り払って大きな損失を出しています。「相場は“欲望と恐怖”に支配されている」、と表現する人もいるほど、邪念と雑念にあふれています。

そして、投資の世界でも、「準備が全て」

準備なくして成功なしなのです。

勉強と経験を積み重ねて、準備を怠らないための習慣を自分なりのルーティンとして確立し、邪念や雑念に惑わされない「ぶれない投資」ができるようになれば、好成績を上げる確率が高まるのではないでしょうか。

大事なのは「たまたま勝つ」運の強さではなく、「何度でも勝つ」再現性です。高収益を上げている証券マンやファンドマネージャーが行う日々のルーティンを学び、「ぶれない投資」ができるようになることが、勝利への近道なのです。

3-1.やる気のスイッチが入る

ルーティンは、株式投資の準備や、勉強などに取りかかるための「スイッチ」として活用できます。「コーヒーを飲むと日常モードから投資家モードになる」「ミントタブレットを食べるとリフレッシュできる」なども、無意識にやっているルーティンの例です。飲食物だけでなく、「これをすればやる気スイッチが入る」という特定の行動や動作があると、投資活動や勉強をスムーズに始めやすくなります。

3-2.気分を切り替えられる

気分を切り替えたいときにも、ルーティンは役に立ちます。たとえば、「気持ちが乱れたら、手を洗ってリフレッシュする」というルーティンを決めておくと、落ち込んだりイライラしたりといった気分からすばやく立ち直れるはずです。

緊張をほぐしたいときは、人という字を3回手のひらに書いて飲み込む」というおまじないを聞いたことがあるのではないでしょうか。これも、決まった行動を通して気分を切り替える、ルーティンの一種ととらえられるでしょう。

株式投資では、気持ちに左右される状態で投資活動をするのは危険です。

自分の精神状態を常に冷静に保つルーティンを持つことは大切です。

3-3.集中力を高められる

集中力を向上させる目的でも、ルーティンは活用できます。山口県立大学が2017年に発表した論文によると、非アスリートの学生13人にさまざまなタスクをやらせつつ脳波を測定したところ、ルーティンを行なうことで「ダーツ」および「記憶作業」中の集中力が増していたそうです。この実験結果によって、同論文は、ルーティンによって仕事中のミスが減り、作業の質や精度が高まる効果が期待できると結論づけました。

ちなみに、ここまで紹介してきた「特定の動作によって特定の精神状態を引き出すテクニック」は、心理学で「アンカリング」と呼ばれます。アンカリングの詳細は、「NLPにおけるアンカリングとは? 意味とやり方を知れば誰にでもできる!」をご覧ください。

3-4.努力を習慣化できる

日常にルーティンを組み込むことで、勉強などの努力を自然と習慣化できます。たとえば、「通勤時間は日本経済新聞を読もう(聴こう)」というルーティンを決めておくと、毎朝の株式投資の情報収集を続けられるはずです。ほかにも、

  • ランチ中はオーディオブックを聴く
  • 入浴中、その日の相場を頭のなかで復習する
  • ベッドに入ったら本を開く

など、さまざまなルーティンが考えられます。日々のルーティンを手帳やアプリなどに記録しておき、毎日確実に消化できるよう管理しましょう。

4.偉人のルーティン

歴史に残る偉人にも、ルーティンを上手に取り入れた成功者がたくさんいます。

4-1.アルベルト・アインシュタイン

相対性理論を提唱した物理学者アルベルト・アインシュタイン氏が行なっていたのが、「仕事に取りかかる前に成功イメージを思い描く」というルーティンです。理学療法士でメンタルコーチングに詳しい濱栄一氏によると、目の前の仕事が終わる瞬間など「具体的かつ近い将来」をイメージすることで、向かうべきゴールが明確になり、仕事の能率や質が高まるのだそう。

私たちビジネスパーソンも、「このプレゼンが成功したら」「この資料が完成したら」といった成功イメージを具体的に思い浮かべることで、今やるべきこと・考えるべきことが明確になります。

4-2.ウィンストン・チャーチル

英国の第61代首相ウィンストン・チャーチル氏は、「明るい色で思いのままに油絵を描く」というルーティンをもっていました。濱氏によると、絵を描くという能動的な作業によって、やる気をつかさどるホルモンの分泌が促され、マイナス思考が緩和されるのだそう。「明るい色を使う」ことにも、楽観的な思考を促す効果が期待できます。

チャーチル氏が科学的根拠を意識していたのかは不明ですが、落ち込んだときや嫌なことがあったとき、「明るい色で絵を描く」ことは合理的なリフレッシュ方法なのです。

4-3.ヘレン・ケラー

先述したように、「イライラしたときは、これをすると落ち着く」というルーティンがあると、自分の感情をコントロールしやすくなります。特に効果的なのが、植物に触れたり、においを嗅いだりする方法。視聴覚の障がいを抱えながら社会福祉活動家・教育家として活躍したヘレン・ケラー氏は、このルーティンを実践していました。

濱氏によると、葉っぱの緑色がもたらす視覚刺激や、ヘキセノールという香り物質による嗅覚刺激には、精神を落ち着ける作用があるのだそう。たとえば、デスクに小さい観葉植物を置き、気持ちが乱れたときに触れることをルーティンにすれば、嫌な気分をスムーズに切り替えやすくなります。

5.証券マンやファンドマネージャーに学ぶ、一日のおすすめルーティン

さて、ここからは実際に株式投資の勝者である証券マンやファンドマネージャーが取り入れているルーティンについて紹介します。まずはこれらの習慣を身につけましょう。最初は専門用語の意味がわからず難しいことばかりかも知れませんが、1年も続ければ、かなりの「株の達人」になれるはずです。基本が身についたら、自分なりにアレンジしてみてください。

5-1.朝のルーティン

証券マンやファンドマネージャーの一日は、情報収集から始まります。

準備が全てです。何を置いても身につけたい習慣です。

・日本経済新聞を読む
日本経済新聞(日経)は日本を代表する経済紙です。国内外の金融市場に関するニュースが充実しており、有名ストラテジストやファンドマネージャーなどの経済の見方、マーケットの見方、市場の話題、市場全体の材料、個別銘柄の材料などが網羅されています。

朝夕刊とも購読すると月額4,900円かかりますが、自己投資として購読することをおすすめします。

・「Newsモーニングサテライト(通称:モーサテ)」を見る
「モーサテ」はテレビ東京系で月曜から金曜日の朝5時45分から放送されている経済ニュースです。経済・市況関連情報に的を絞った内容で、金融関係従事者の多くに視聴されています。

リアルタイムで見るのが難しい場合は、月額550円のアプリ「テレビ東京Business On Demand(テレ東BOD)」で視聴することもできます。

他にも、月額600円のアプリ「聴く日経」やAIが音読する「SpeachNews」など便利なアプリがありますので、活用すると良いでしょう。

日経新聞とモーサテで経済指標や海外市場の動向などをチェックし、その日の相場を予想することは、投資家にとって有意義な一日の始まりではないでしょうか。得た情報を元に、自分なりに相場の動きを予想することで、相場感覚が磨かれるかもしれません。

5-2.「寄り前」のルーティン

その日の最初の取引を「寄り付き」といい、取引開始までの時間を「寄り前」といいます。長期投資がメインで頻繁にトレードしないのであれば朝のルーティンだけでもいいですが、デイトレードなど短期志向で売買するならば、必要なのが以下のような寄り前のルーティンです。こちらも取引前の準備になります。

  • ニューヨーク(NY)市場の個別銘柄や特定セクター(業種や発行株数、株価などで銘柄をグループ分けしたもの)のチェック
  • NY市場引け後のニュース、主要銘柄の決算フォロー
  • シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の日経平均、CMEのNYダウ、為替などのチェック
  • 個別銘柄の寄り前の板(バイカイ:売りと買いの注文合計数を相殺したもの)のチェック

まずはNYダウと関連性の高い銘柄を覚えることをおすすめします。日経平均は225銘柄もありますが、NYダウは30銘柄です。この30銘柄を覚えるだけで収益のチャンスが大幅に増えるはずです。

5-3.「立会時間中」のルーティン

特に短期投資をメインで行う場合、立会時間中(ザラ場)に見ておくべき指標や動向は以下の通りです。デイトレードには必須といえるでしょう。

  • 日本経済新聞、ブルームバーグ、ロイターなどのニュースヘッドライン
  • 日経平均先物の動きと出来高
  • ドル円の動き
  • NYダウの夜間取引の動き
  • 上海市場の動き
  • 個別銘柄の板(バイカイ)とチャート(日中足)

相場が特に大きく動くのは、相場にインパクトのある経済指標や、ニュースヘッドラインが出た時です。トレーダーは日本経済新聞、ブルームバーグ、ロイターなど金融系ニュースベンダーのヘッドラインを常にチェックしておく必要があります。

最も集中して見ておくべきなのは、日経平均先物とドル円のチャートです。これは個別銘柄に投資している場合も当てはまります。株式市場で大きな動きがあれば、個別の動きも全体の動きに大きく左右されることになるからです。

また、日本市場はNYダウの夜間の値動きや、日本時間の10時30分にはじまる上海市場の動向にも大きな影響を受けます。中国の経済指標も日本市場の場中に出るものが多いので要チェックです。優秀なトレーダーは常に、こうした外部要因に気を配っています。

5-4.「引け」後のルーティン

その日の最後の売買を「引け」といいます。引けの後のルーティンはいわば、その日の相場の復習のようなものですので、短期志向の方だけでなく、長期志向の投資家にもやっていただきたいと思います。

  • 当日の相場の振り返り
  • 日経平均のチャートチェック
  • 売買代金チェック
  • 業種別騰落率チェック
  • 値上がり/値下がり銘柄チェック
  • 決算・開示チェック
  • ポジションチェック・ポジション管理

まずは、朝に予想した相場の動きと実際を比較し、予想と違っていたらその原因を考えてみます。これを繰り返すことで相場を読む力がより磨かれます。

また、最低限のルーティンとして、一日の終わりには日経平均の日足チャートを見るクセをつけましょう。毎日見ているうちに相場のリズムや、移動平均線と売買の連動など、テクニカル分析が肌感覚で身につくはずです。

6.まとめ|株式投資を成功に導く”勝者のルーティン”を取り入れよう!

本記事では投資家に必要な一日のルーティンを4つに分けてご紹介しました。

全てのルーティンが、「準備が全て」と言うくらい、株式投資の準備に徹するための習慣です。

最初は理解できなくても1年くらい続けると、かなり相場が見えてくるはずです。

また、このようなルーティンをもっておくと、自分のメンタルを自由にコントロールしやすくなりので、緊張に弱い方や気分のアップダウンが激しい方は、本記事の内容を参考に、まずは自分なりに実践できそうなルーティン作って身につけるところから始めてみましょう。

株式投資で成功者の仲間入りするためには、このような毎日のルーティンを1年続けることを目標にし、実践することが大切です。

準備を怠らない習慣やルーティンを身につけ、地道に続けることで、株式投資で成功できる体質づくりをしていきましょう。

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