株式投資で成功するための7つのおすすめ勉強法と勉強が必要なワケ

青木博史

1.はじめに

株式投資で成功するためには、株式市場での経験と金融リテラシーが必要です。しかし、金融リテラシーは奥が深く一朝一夕で身につくものではありません。この記事では、株式投資で成功している人たちの「勉強法」や「勉強が必要な理由」を知ることで、効率的に学習し、成功する近道を解説します。

2.株式投資の勉強が必要なワケ

株式投資は、手続きさえ済ませれば、勉強しなくても簡単に始めることができます。

しかし、「簡単に」始めることはできますが、知識なく始めてたところで成功はできません。

株式市場の動向は、国の経済指標や企業業績といった「ファンダメンタルズ」に左右されます。経済が好調な国の株が買われ、そのなかでも成長力の高い企業や、業績に比べて株価が割安な企業の株ほどよく買われます。そのため経済の仕組みや動向、各企業の業績や資産分析などについて勉強をすることは投資を成功するために有益です。

とはいえ、株価は投機的需給の変化で短期的に変動することも多く、ファンダメンタルズ分析だけではすべての動向を把握できません。株価チャートの形状などから、経験則で売り時・買い時を判断する「テクニカル分析」も活用されています。

テクニカル分析だけで取引するのであれば、経済や企業動向を学ぶ必要はありません。ファンダメンタルズを勉強しなくても、ハイリスク・ハイリターンの株式投資は行えますし、大きな収益を上げた人もいます。

勉強しても必ず勝つとは限らないのが株式投資ですが、長期的に見れば株価はファンダメンタルズに連動します。「運」や「偶然」に頼らず、「勝率」と勝ちパターンの「再現性」を高めるためには、テクニカルだけでなくファンダメンタルズの勉強も必要なのです。

3.株式投資で成功するための、7つのおすすめ勉強法

効率よく勉強して知識や情報をインプットしていくことが、株式投資で成功するための近道となります。

以下、定番の書籍、情報提供会社、LIVE動画などを紹介します。

3-1.株式投資で成功するための勉強法その1:定番の本から勉強する

有名なトレーダーやファンドマネージャーが書いた本は、相場観を鍛えてくれるだけでなく、モチベーションも高まります。古書でしか入手できないものもありますが、時代を超えて読まれているものを厳選し、紹介します。

3-1-1.ファンダメンタルズの勉強本

・『バフェットの教訓 史上最強の投資家 逆風の時でもお金を増やす125の知恵』(メアリー・バフェット&デビッド・クラーク/徳間書店)
バフェット氏の古くからの弟子である2人による著書。バフェット氏が残す数々の名言とともに、投資法や投資哲学を解説した一冊です。

・『バフェットのポートフォリオ 全米No.1投資家の哲学とテクニック』(ロバート・G. ハグストローム/ダイヤモンド社)
割安株の長期集中投資で、投資家としては世界一の富豪となったウォーレン・バフェットの投資法が学べます。

・『オニールの成長株発掘法」(ウィリアム・オニール/パンローリング社)
バフェットと同世代の投資家で、成長株投資で有名なオニールによる数ヵ月から2年の期間で株価が数倍から数十倍にまで上げる成長株を狙う投資法が参考になります。

・『ピーター・リンチの株で勝つ アマの知恵でプロを出し抜け』(ピーター・リンチ&ジョン・ロスチャイルド/ダイヤモンド社)
米大手投信であるフィデリティ社のレジェンドのファンドマネージャーで成長株投資にて有名なピーター・リンチによる、10倍まで跳ね上がる「テンバガー銘柄」の発掘法。長期のファンダメンタルズ投資の教科書です。

・『賢明なる投資家 割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法』(ベンジャミン・グレアム/パンローリング社)
バリュー投資という割安株に投資する手法で、バフェットにも大きく影響を与えたバリュー投資家の古典的名著です。

3-1-2.個別株の勉強本

・『株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書』(足立武志/ダイヤモンド社)
決算短信や会社四季報といった誰にでも閲覧可能な資料でファンダメンタルズを紐解く方法を解説しており、日本の株式市場のファンダメンタルズ投資の教科書です。

会社四季報(東洋経済新報社/東洋経済新報社)
日本の上場企業の業績、現況、注目点などを幅広く網羅した季刊の日本株投資のバイブルです。今期の業績予想と来期予想の2期予想があるため投資家にとって付加価値が高いものです。

3-1-3.テクニカルの勉強本

・『株を買うなら最低限知っておきたい 株価チャートの教科書』(足立武志/ダイヤモンド社)
上記『株を買うなら最低限知っておきたい』シリーズのテクニカル編です。テクニカル分析の基本を教えてくれます。

・『酒田五法は風林火山 相場ケイ線道の極意』(日本証券新聞社)
株式チャートのローソク足を分析した、テクニカルの古典について解説した本です。株だけでなく、為替にも商品にも通じるローソク足の基本が学べます。

3-1-4.投資法の勉強本

・『マーケットの魔術師 米トップトレーダーが語る成功の秘訣』(ジャック・D・シュワッガー/パンローリング社)
名だたる投資家たちの手法や哲学が学べます。トレードでの損切り、リスクコントロールの大切さがわかることでしょう。

・『実践 生き残りのディーリング』(矢口新/パンローリング社)
トレーディングの本には外国人が書いたものが多いのですが、機関投資家セールスとして東京、ロンドン、ニューヨークの三大市場に勤めた著者が、個人投資家向けに書いたトレーディングの基本とケーススタディです。

・『ゾーン 相場心理学入門』(マーク・ダグラス/パンローリング社)
トレードに関する精神的なもの、マインドセットを記した書です。最初は難解かもしれませんが、トレードの経験値が高まれば理解できてくるはずです。

・『いつも出遅れる人の株講座』(太田忠/中央公論新社)
日本における中小型株投資のアナリストの草分けにして名ファンドマネージャーの著者が、株式投資でいつも出遅れる人に、投資市場での生き残り方を説いており、株式初心者にとってはおすすめできる内容です。

3-2.株式投資で成功するための勉強法:必携経済ニュースをチェックする

金融市場は、経済ニュース、要人発言、経済指標などで動意付くことが多々あります。ここでは、特に市場に影響のある経済ニュースを出すメディアをリストアップします。これらのサイトへのアクセスをルーティン化することで、日経先物、為替などの動きを知ることが出来ます。株式投資の下準備として毎日チェックしましょう。

・日本経済新聞 https://www.nikkei.com/
日本の日刊経済専門紙として、金融機関勤務の人には必読のメディアです。日経新聞の記事を読むことは投資に関するリテラシーを高めるための常識です。

・ロイターhttps://jp.reuters.com/
英国に本社を置く老舗の国際ニュースメディアです。政治、経済などロイターのニュースのタイトル(ヘッドライン)で相場が動くことがよくあります。日本語サービスもあります。

・ブルームバーグ https://www.bloomberg.co.jp/
米国の大手国際ニュースメディアです。金融、経済情報を中心としたニュースヘッドラインは、ロイターとともに注目されています。日本語サービスもあります。

・ウォール・ストリート・ジャーナルhttps://jp.wsj.com/
米国の世界最大の日刊経済紙です。日本経済新聞の米国版に相当し、米国や世界の金融関係者によく読まれているメディアです。日本語サービスもあります。

3-3.株式投資で成功するための勉強法:株式マーケットLIVE動画

立会時間中は、市場の生中継LIVEを聞くことで状況をタイムリーに把握できます。自宅で投資している場合は流しっぱなしにしておいてよいかもしれません。ストラテジストやファンドマネージャーといった専門家の話も、関心のあるものはその日のうちにチェックしましょう。

・日経CNBChttps://www.nikkei-cnbc.co.jp/
有料のリアルタイム株式市場中継です。日本経済新聞が提供しており、日本経済新聞に報道されたニュースの解説などが充実しています。米国市場も中継されています。米株もやりたい人には必須といえます。

・STOCKVOICEhttps://www.stockvoice.jp/
無料のリアルタイム株式市場中継サイトです。TOKYO MX2での放映か、STOCKVOICEのサイト、YAHOO!ファイナンス(https://finance.yahoo.co.jp/)のサイトで視聴可能です。リアルタイムのほかアーカイブでいつでも過去の放送が視聴できます。

3-4.株式投資で成功するための勉強法:投資情報ポータルサイト

株価や市況などの情報を手軽に見られるのが、投資情報のポータルサイトです。特に24時間リアルタイムの指数や為替の動きについては、多くの人が「Nikkei225.jp 」から情報を得ています。

・YAHOO!ファイナンスhttps://finance.yahoo.co.jp/
投資やマネーの操業情報サイトです。個別銘柄の値段やチャートなど、立会時間中も見やすく、引け後のランキングなどのデータが見やすいのが特徴です。市場関係のニュースも豊富に掲載されています。

・YAHOO FINANCE(米)https://finance.yahoo.com/
外国株へ投資する場合、日本の「YAHOO!ファイナンス」でもある程度はフォローできますが、米YAHOO FINANCEで直接データを取った方が便利です。

・株探https://kabutan.jp/
マザーズ上場のミンカブ・ジ・インフォノイド社が運営しており、株式投資をする個人投資家の定番ポータルサイト的存在です。チャートが見やすく、市場関係ニュース、決算情報、企業開示などがとても充実しています。

・Nikkei225.jphttps://nikkei225jp.com/cme/
「日経225先物リアルタイムCME SGX」のサイトでは、時間外の日経平均、NYダウ、為替などが24時間アップデートされています。チャートもあり、世界の株の流れをつかむサイトの定番といえます。

・INVESTING.COMhttps://www.investing.com/
為替、海外株指数などありとあらゆるチャートを網羅してあり、時系列データも拾うことができて、データ収集に便利なサイトです。基本は英語ですが、日本語版サービスもあります。

3-5.株式投資で成功するための勉強法5:SNSの活用

SNSは1つの情報収集ツールであり、鮮度の高い情報が手に入ることもあります。ただしSNS上の情報は真偽不明のものも多々あります。情報の取捨選択には気をつけましょう。

・ツイッターhttps://twitter.com/
株関係の情報やニュースを提供する大手メディアや証券会社などの公式アカウントも多数あります。カリスマ投資家などの意見がリアルタイムで参考にできるのも魅力的です。

・みんなの株式https://minkabu.jp/
マザーズ上場のミンカブ・ジ・インフォノイド社が運営しており、個人投資家が多く集う、株式投資などに関するSNS大手です。通称「ミンカブ」として親しまれており、人気銘柄、人気セクターなどのランキングがすぐわかります。

3-6.株式投資で成功するための勉強法:セミナーに参加する

セミナーの効果は知識の習得に加え、モチベーションのアップにもなります。超一流のエコノミストやスゴ腕ファンドマネージャーの話を直接聞く機会は、とても貴重です。証券会社や投資顧問会社、投資信託会社が主催する無料セミナーもたくさんあるので、積極的に参加してみましょう。

3-7.株式投資で成功するための勉強法:株式投資の仲間を作る

株式投資は仲間がいたほうが、勉強していても楽しく、継続もしやすいという効果があります。投資をしている古くからの友人、知人はもちろん、セミナーやSNSなどを通じて少しずつ仲間を増やしていくのも投資ライフの充実につながります。

4.まとめ|株式投資で成功するための7つのおすすめ勉強法と勉強が必要なワケ

勉強すれば必ず株式投資で成功するとは限りませんが、何も勉強せずに株式投資を始めて成功している人はいないでしょう。

経済の仕組みや動向、各企業の業績や資産分析など「ファンダメンタルズ」について勉強をすることは投資を成功するために有益です。

そして、株価チャートの形状などから、経験則で売り時・買い時を判断する「テクニカル分析」の勉強も必要になります。

 

勉強しても必ず勝つとは限らないのが株式投資ですが、長期的に見れば株価はファンダメンタルズに連動します。「運」や「偶然」に頼らず、「勝率」と勝ちパターンの「再現性」を高めるためには、「テクニカル」と「ファンダメンタルズ」の両方を効率よく勉強していきましょう。

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