投資詐欺に遭う人の共通点と、騙されないために知っておくべき2つの超重要ポイント

青木博史

 

投資に興味を持ってはいるものの、詐欺にあったというニュースや情報によって「投資は本当に利益が得られるの?」と疑問や不安を抱いている方は多くいらっしゃいます。

収入の不満の解消や将来のための資産形成など、それぞれ投資で叶えたい望みがあるはずなのに、詐欺に対する疑問や不安のせいでなかなか一歩を踏み出せないのではないでしょうか?

それは詐欺に騙されないポイント、つまり投資の本質を知らないからです。

お金や将来に関する不安を解消するためにも、詐欺に騙されないポイントをお教えします。

1.投資で詐欺にあう人の共通点

投資詐欺は、詐欺に遭いやすい人が共通して持っている特徴を熟知し、そこが狙われているケースが多いように思います。

投資詐欺はその特徴を巧妙に突くため、結果として詐欺に遭う人が出てしまうのです。

では、投資詐欺とは一体何なのか、順を追って確認していきましょう。

1-1.投資詐欺とは

投資詐欺とは株や債券、出資など、投資に関わることを専門にした詐欺行為のことです。

複数の詐欺師が組んで1人の投資家を勧誘することもあれば、巧妙な手口で投資の知識をある程度有している人でも見破れないほどの詐欺もあります。

1-2.よくある投資詐欺の4パターン

投資詐欺の手口は様々ですが、その中でも代表的なものを4つご紹介します。

1-2-1.ファンド形式

ファンド形式は資金運用をプロに任せることから安心感があるため、投資詐欺師にとっては狙い目といわれています。

高い利回りで大きな利益が得られることをターゲットに伝え、最初の小額投資のうちは約束通りの配当金が支払われます。

しかし、ターゲットが安心して高額の追加出資を行った段階で、その資金を持ち逃げしてしまうのがよくある手口です。

1-2-2.株やFXのシステムトレード

システムトレードは自動売買をしてくれるため、うまく利用すれば投資家の強い味方となります。

しかし、このシステムトレードを悪用して「初心者でもこのプログラムを使えば必ず勝てる!」と謳い、自動売買プログラムを購入させたり、高額な利用料を騙し取る手口があります。

場合によっては、不当に高額なセミナーに勧誘する手口もあります。

1-2-3.未公開株

未公開株は証券取引所で公開していない株であるため、本来は個人投資家が手に入れることは困難です。

しかし、それにつけこんで「○○社が上場する」と虚偽の情報を伝えて非正規の未公開株を購入させ、お金だけを騙し取る詐欺が増えています。

これには、劇場型の手口もあります。

劇場型とは、複数人がそれぞれ証券会社の社員であると名乗って勧誘を行い、「○○社の未公開株は価値があるかもしれない」と投資家を信じ込ませるものです。

1-2-4.なりすまし

投資詐欺師が金融庁など公的機関の職員になりすまし、「○○社ならリスクはありません」や、「○○社は正規の企業なので信用できます」などといって相手に安心感を与えてお金を騙し取る手口です。

中には、「あなたは投資の際に法律違反を犯していた」などもっともらしいことを言って不安を煽り、違反金としてお金を騙し取るケースもあります。

以上がよくある投資詐欺の4パターンです。

これらのパターンについて共通するものが何なのか、お分かりいただけたでしょうか?

1-3.投資詐欺で騙されやすい人は「ローリスクハイリターン」型

実は、先に述べた投資詐欺の4パターンで共通しているのは高利回り、リスクがない、○○に投資すれば安心など、「ローリスクハイリターン」を謳っているのです。

そして、この「ローリスクハイリターン」のターゲットとなりやすいのは初心者です。

それは、「ハイリターンなものはハイリスクである」という投資の大原則が身についておらず、安心感があって高い利益が得られる投資話に魅力を感じやすいからです。

高い利益は相応のリスクを含んでいるという思考方法は、「投資脳」だからできることであり、「投資脳」は鍛えないと作ることは困難です。

そのため、初心者が投資詐欺の手口に魅力を感じてしまうのはごく自然なことです。

これは言い換えると、初心者や未経験者ではなくても「投資脳」ができていない投資家も投資詐欺に引っかかる可能性があるということです。

以上のことが分かると、投資詐欺に騙されないためのポイントが見えてきます。

2.投資詐欺に騙されない2つのポイント

先に述べたことを踏まえて、投資詐欺に騙されないための2つのポイントを解説します。

2-1.「ハイリターンはハイリスク」が大原則

先にも述べた通り、「ハイリターンはハイリスク」は投資の世界では基本中の基本です。

成功している投資家は、高い利益は相応に高いリスクも含んでいることも承知で投資している傾向が強いです。

この考え方からズレないことが、投資で成功するためには非常に重要です。

2-2.投資のおいしい話は基本的にない

基本的に投資のおいしい話はないですが、全くないというわけではありません。

ただし、それは投資家としての実力があり、すでに成功を収めていることが条件です。

その理由は以下に示す通りです。

2-2-1.おいしいお金の情報はお金持ち同士で交換される

おいしいお金の情報は、お金と投資の本質を理解している人達の間でだけ回っています。

お金と投資の本質を理解していない人や、すでに資産を持っているわけでもない人には、基本的においしい話は舞い込まないと考えておきましょう。

2-2-2.お金のおいしい話は信頼できる人とだけ交換される

資産形成をするにあたってリスク管理は非常に重要な位置にあることから、お金持ちにはリスク管理もしっかりできている方が大勢います。

そのため、資産運用にかかわる話は信用できる仲がいい人とだけ情報交換する傾向が強く、成功している投資家達のネットワークに入っていない一個人に突然、お金のおいしい話が舞い込むことは、ほぼないと考えていいでしょう。

ここまでは詐欺に騙されないポイントを解説しましたが、投資で成功するポイントもあります。

3.投資で成功する3つのポイント

以下に挙げる投資で成功する3つのポイントにあてはまる人は、投資で利益を得られる可能性が高いと考えられます。

3-1.お金について学ぶ

お金を増やすにはお金について理解する必要があり、お金持ちになる人はそのことを深く理解している方が大勢います。

このことに気付いてお金について学ぶ人は投資の本質も理解できるようになり、自分でお金を増やしていく術を身につけることができるため、投資詐欺に騙されにくくなるといえます。

3-2.投資に必要な思考を身につける

投資には投資をするための思考方法があります。

「ハイリターンはハイリスク」も、投資における基本的な思考方法の1つです。

投資に必要な思考=「投資脳」を作る努力ができる人は運任せの投資をせずに、仮説を立ててそれに基づいて投資を行い、その結果の検証と次に活かす対策を立てるPDCAサイクルをコツコツ回せることが多いです。

そのため、詐欺に騙されにくいうえに利益を得やすいという特徴があります。

3-3.投資力を磨くための努力を惜しまない

投資で成功するためには、情報収集が不可欠です。

お金持ちほど情報の大切さを熟知している方が多く、世界情勢や経済状況など、あらゆる分野の情報収集に余念がありません。

このことから、情報収集を継続して行い、自分でも投資をしてみるなどといった努力ができる人は投資力が磨かれていき、資産形成や将来の不安の解消など、自分の欲しいものが手に入りやすいといえます。

まとめ

投資で大きな利益を狙うにはかなりのリスクが伴うため、できる限り安全な方法を取りたいと思うのは自然なことです。

しかし、その心理に巧妙に付け込むのが投資詐欺なのです。

投資で本当の意味で成功するには、忍耐と継続的な努力が必要です。

それはつまり、投資は地道にコツコツと努力を積み重ねることができれば、誰でも平等に欲しい物が手に入るチャンスがあるということです。

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