年金や将来のお金など、それぞれの理由でせっかく投資を始めたのに負けが続いてしまい、なかなか利益を伸ばすことができないでいませんか？
「自分は投資のセンスがないのではないだろうか」といったことや、「勝つことができるのは、最初から投資のセンスがあるからだ」などと思ってしまうかもしれません。
しかし、本当に投資にセンスは必要なのでしょうか？
もしそうだとするなら、年金や収入などの将来のお金に不安があるから投資を始める人が大半であるのに、投資のセンスがない人は資産形成をする望みが薄いということになってしまいます。
それに、そもそも投資のセンスとは何なのでしょうか？
「自分にも投資のセンスがあれば良いのに」と悩んでいるあなたのために、投資にセンスは必要なのかということと、成功するトレーダーになるための鍵となる投資のセンスの「正体」をお教えします。
Contents
1.投資にセンスは必要なのか
結論から申し上げますと、「投資で収益を出すためにセンスは必要か？」と聞かれたら、センスは必要ないといえます。それはなぜかというと、投資は勉強をすれば、誰でもいくらか稼ぐことができるレベルになれるからです。
では、どうして投資のセンスがある、またはないといった言葉が多く使われるのでしょうか？その原因を探っていきましょう。
1-1.投資は短期間で稼ぐことができると考えている
投資は基本的に、時間をかけて利益を積み重ねていくものです。
しかし、投資は短期間で楽をして稼ぐことができるものというイメージを持っている人は、ギャンブルのような感覚で一気に利益を得ようとするケースが非常に多くあります。
そうなるとリスクの高い投資をしやすくなるため、損失を出してしまう確率が高くなってしまいます。
それにもかかわらず、楽をして一気に稼ごうとする人達は投資がうまくいかないと、自分には投資のセンスがないと言い出す傾向があります。
1-2.投資は最初から稼ぐことができると思っている
投資は洗練された投資の腕があるからこそ、利益を伸ばしていくことが可能になります。
このことを知らないために、投資はセンスがあるからこそ稼ぐことができると思っている方が大勢いらっしゃいます。
また、投資家は日々試行錯誤をしている方が大半です。
しかし、すでに自分の投資スタイルを確立して利益を得ている洗練された投資家ばかりを見たせいで、センスのある人は最初から稼ぐことができると考えてしまった可能性もあります。
1-3.最初から稼げる投資家はいない
ここまでに述べたことを総合していえることは、最初から稼ぐことができる投資家はほぼ存在していないということです。彼らは投資に必要な知識と経験を積み上げてきたからこそ、稼げるようになっただけの話です。
そうして一流の投資家になることができた方達の中にこそ、本当の意味での投資のセンスが隠れています。それを知ることこそが、成功する投資家になるための第一歩となります。
では、一流の投資家達が持っている「本当の投資のセンス」とは何なのでしょうか？
次の章で、投資のセンスの正体に迫っていきましょう。
2.投資のセンスの正体
冒頭で投資にセンスは必要ないと申し上げたものの、一流のトレーダーの中に本当の意味での投資のセンスがあるというのなら、それは一体何なのでしょうか？
多くの人が口を揃えていう投資のセンスの正体を、順を追って紐解いていきましょう。
2-1.投資の勉強を継続している
投資は市場分析と情報収集をもとに資金を投じるタイミングを測り、コツコツと利益を積み上げていくものです。
このため、その場の感情や勘で取引をすることはギャンブルと同じであり、お金を増やしていくことは困難だといえます。
実力のある投資家はこのことを理解しており、長年継続して投資に必要な知識を増やしていくことを、当たり前のように行っています。
従って、コツコツと真面目に勉強を続ける努力ができる人が、投資のセンスがあるといえます。
2-2.投資脳を育てている
投資には投資特有の考え方があり、その考え方をするためには投資脳が必要になります。
しかし、世の中の大半の人は労働をすることは知っていても、投資を知っている人はほぼいません。
つまり、投資脳を最初から持っている人はゼロに等しいため、勉強や経験を積み重ねながら育てていくしかありません。
投資で結果を出している方々のほとんどは投資脳を育てる努力をした結果、投資でいかにお金を増やすかという考え方を身に付けることができており、その考え方に基づいて利益を伸ばすことができていると考えられます。
2-3.経験から勝つ方法を学ぶ
どんなに実力のある投資家でも、最初から自分にあった良い投資先を見つけることや、資金効率が良い投資ができる人はいません。
投資のセンスが良いといわれる人の多くは、過去の投資経験から何が良くて何が悪かったのかを常に分析し、次の投資で試すというPDCAサイクルを回すことを習慣としています。
そうして自分なりに勝てる投資方法を学び、その方法を実践しているからこそお金を増やすことができます。
2-4.センスは磨くものである
投資のセンスが良いといわれる人の多くは最初からセンスがあったわけではなく、継続して投資の知識を学びながら実践を積み重ね、そこから自分の投資スタイルを見出し、利益につなげています。
つまり、投資のセンスとは最初からあるものではなく、磨くものなのです。
3.「投資のセンスがない」と思う人へ3つの処方箋
投資を行っている方の中には、投資のセンスの正体で挙げたことを行っているはずなのに思うように利益を伸ばすことができず、「やはり自分には投資のセンスがないのではないか」と考えてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
頑張っているはずなのに期待したほどの結果が得られないと、自信を無くしてしまうのは仕方のないことです。
しかし何度も申し上げているように、投資にセンスは必要ではないため、気を落とさずに継続して頑張って頂きたいと思います。
それでも「自分には投資のセンスがない」と思ってしまう方のために、3つの処方箋を伝授します。
3-1.単純に知識が足りていない
ある程度投資の勉強をしているのに思うほど稼ぐことができないのなら、単純に、まだ期待する利益が得られるほどの知識が足りていないだけだと考えられます。
実力のある投資家で何年も勉強し続け、今も勉強しながら投資の腕を磨いている方はごまんといらっしゃいます。
投資は焦らず気長に、根気強く行うことが基本であるため、投資の知識を今以上に増やしていくことに集中するようにしましょう。
3-2.成功者から投資の考え方を学ぶ
投資で資産形成ができるくらいに利益を伸ばしていきたいなら、投資で成功するための考え方を身に付ける必要があります。
その考え方は、時間をかけて勉強と実践を積み重ねることで手に入れることが可能ですが、成功者から学ぶ方が手っ取り早いといえます。
そのため、自分が目標とする投資家達のブログや、公開されている投資手法などを徹底的に参考にしてみると良いでしょう。
3-3.他の投資家と比べない
自分以外の投資家で、同じ時期に投資を始めるなど自分と同じ程度の投資経験であるはずなのに、洗練された投資家達と同じような結果を出している人を見ることがあると思います。
「あの人はセンスがあるけれど、自分にはセンスがない」と落ち込んでしまうかもしれません。
しかし、それは最初から投資のセンスがあったのではなく、短期間に多くの知識を猛勉強したからであることがほとんどです。
いつまでにいくら稼ぎたいなどといった投資ペースは人によって違うので、他の投資家と比べることはせずに、自分の投資レベルを上げるために必要なことだけを考えていれば大丈夫です。
4.まとめ
投資で稼ぐことができている人と、期待するほどの成果を上げることができていない人を、投資のセンスの有り無しでまとめることは簡単です。
しかし、今回の記事をお読みいただくことで、投資で稼ぐことができている人には必ず理由があり、それこそが投資のセンスの正体であることがご理解いただけたと思います。
もしあなたが投資のセンスがないと悩んでいるのなら、投資のセンスの正体や処方箋などを参考にして、自分に足りない部分を強化するようにしていけば、投資の結果が上向いていくことが期待できます。
投資は一朝一夕で稼げるものではなく、継続して投資の腕を磨くからこそ利益が得られるものです。
そのため、今はうまくいかなくても「投資のセンスがない」といって片づけることはせずに、コツコツと投資の実力を伸ばして、稼げる投資家に成長していってください。
