投資を始めたいという気持ちはあっても、株とFXのどちらから始めればいいのか迷ってしまい、二の足を踏んではいませんか?
投資はとりあえずで始めてしまうよりも手法の特徴を知ってから始めた方が結果が出やすいので、株とFXを選ぶために悩むのはむしろ良い傾向といえます。
この記事では、あなたが投資家としての第一歩を踏み出せるように、株とFXの特徴と、本当におすすめできる投資について解説します。
Contents
1.株とFXの違い
株とFXのどちらが自分に合っているかを知るには、それぞれの特徴を知る必要があります。そこで始めに、株とFXの違いを整理していきましょう。
1-1.株の特徴
株の場合、投資対象は企業なので、株価は企業の業績や市場の成長率、関連企業の業績などによって変化します。また日本の景気や業種の動向も株価に大きく影響してきます。
企業に勤めている方の場合は、投資対象の株に仕事に関わりのある企業がある可能性があるので、自身の日常に身近な投資だといえるかもしれません。
また、購入できる株には様々な種類があります。
1-1-1.株式公開株
証券取引所に上場、公開している企業の株のことで、誰でも自由に売買取引をすることができます。
情報を入手しやすく、サラリーマンや主婦などといった多くの方が一般的に取引しているのは、この株式公開株です。
1-1-2.未公開株
未公開株は証券取引所に上場・公開されていない企業の株のことで、多くの場合は非公開株の企業の創業者やその親族、関連事業やベンチャーキャピタルなどが保有していることが普通です。
従って、非公開株を持っている人のタイプに該当しない個人の場合、手に入れるのはかなり困難だといえます。
万が一よく分からない会社などから未公開株への投資を勧められた場合は、投資詐欺である可能性もあるので注意が必要です。
1-1-3.新規公開株(IPO)
新規公開株は証券取引所に新たに上場する株のことで、最近注目を集めています。
新規公開株は上場前に一部が抽選で購入できるため、一般の投資家でも手に入れるチャンスがあるとともに、公募価格も安めに設定されていることが多いことから、上場後にすぐに大きな利益になることが期待できます。
また、上場後は株価が大きく動くことが多いため、初値が決まり次第売却する初売りをすることで、リスクを避けつつ利益を確保する方法が常套手段となっています。
1-2.FXの特徴
FXの投資対象はアメリカや欧州をはじめとする各国の通貨であるため、利益は金融政策や世界情勢などに左右されます。
投資する通貨を決める基準は人それぞれですが、金利の高さや国の成長の勢いなどを見る人が多いことから、その国の魅力に投資しているといえるかもしれません。
日本人の個人投資家が取り組む場合、株は基本的に国内企業が投資対象となりますが、FXは世界を股にかけて投資をしていると考えていいでしょう。
以上のような特徴を持つFXにおいて、利益を上げる方法は2種類あります。
1-2-1.キャピタルゲイン
キャピタルゲインは上下に変動する為替レートにおける、通貨売買の価格差を利用して利益を出す投資方法です。
トレードはチャートを見ながら数秒や数分単位、または数日や数週間単位で売買取引を行うスタイルとなるため、比較的短期で利益を上げたい人に向いています。
1-2-2.インカムゲイン
インカムゲインとは、高金利通貨を購入することで得られるスワップポイントで利益を上げる方法で、株の配当金のようなものです。
インカムゲインは金利によって利益を得ることから、数年にわたって資産運用をするなど、比較的長期で取引するスタイルが一般的です。
資産を長期運用することから一時的な世界情勢の変化の影響は受けにくく、長時間チャート画面に張り付いている必要もないため、取引に時間は割けないけれどFXをしたいという人に向いています。
1-3.株とFXは本質が異なる
株とFXはどちらも投資の手法ですが、両者には取引可能時間や投資家同士の公平性、利便性などが本質的に異なります。
この本質の違いが、生涯にわたってどのように稼ぐかということに大きく関わってきます。
また、ご存知のように株は銘柄数がとても多く、しかもその銘柄は増え続けています。その点、FXで取引対象となる通貨の種類はそれほど多くないので、その意味でも負担が少ないと思います。
もうひとつ、これは違いというわけではありませんが、すでにiDeCoや投資信託などをやっているという方は間接的に株を購入していることになるため、リスク分散という意味でもFX投資をすることに意義があると思います。
2.株とFXの本質的な違いとは
株とFXには、投資の際の着眼点とテクニックに違いがあります。
これらの違いは投資家としての腕の磨き方や、生涯に渡ってお金を増やすやり方にも影響を及ぼします。
2-1.株取引の着眼点
株取引は、銘柄の値上がりや値下がりを見て株を売買することになります。
必ずチェックする情報として、板情報や出来高、ランキングといった、企業の業績や銘柄の人気度を見ことになります。
また、株取引にはさまざまな種類があります。現物株を証券取引所で取引する現物売買だけでなく、レバレッジをかけて大きな取引をする信用取引、逆に規模を小さくして取引をするミニ株などがあります。
業績が上がっている銘柄、テクニカル的に相場が動くと考えられる相場、その他には外的要因によって株価が動きそうな銘柄を見つけ出して売買をするのが、個人投資家の一般的な投資スタイルです。
2-2.FX取引の着眼点
FX取引は為替レートとチャート、ファンダメンタルズといって外的要因などを見てポジションの売買を決めます。
その時に多くの投資家が利用するテクニックが、テクニカル分析です。
テクニカル分析とは為替の推移をグラフにしたチャートを分析し、為替の今後の値動きを予測する手法です。
テクニカル分析にはローソク足や単純移動平均線などの他に、チャートの形を見てトレンドの推移を判断するなど、非常に多くの手法があります。
世界中のトレーダーが日々複数の手法を駆使してチャート分析に時間を割いていることから、FX取引で利益を上げるために、テクニカル分析がいかに重要なポジションにあるかが伺えます。
それと同時に重要なのが、ファンダメンタルズと呼ばれる外的要因です。
たとえば2019年の相場であればアメリカのトランプ大統領の発言によってドル円相場が動くといったことも多発しているので、政治・経済のニュースが相場に及ぼす影響を考慮する必要があります。
2-3.株とFXで身につく投資の基礎力
FXは国の経済状況などももちろん確認しますが、扱っている通貨の過去の価格や取引量、時間軸など分析材料にして、テクニカル分析で今後の為替動向を予測することができます。
つまり、経済を知ることでお金のことを知る力が身につくともいえます。
株でもFXでもテクニカル分析がよく用いられるため、テクニカル分析は相場変動のある投資商品全般に応用可能なテクニックとなります。もちろん最近流行を見せている仮想通貨(暗号資産)でも同様です。
2-4.その他の株とFXの本質的な違い
着眼点の他に株とFXが大きく異なるのは、取引時間とマーケットの規模、あとは情報収集の公平性です。
株は証券取引所が開いている時間が原則となりますが、FXは24時間取引が可能です。
またマーケットは世界最大の市場である外国為替市場なので、世界中の投資家と同じレート変動で取引をすることになります。情報収集についての公平性については、後述します。
3.FXを勧める真の理由
FXを勧める理由は、単に初心者に向いているからというわけではありません。
お金そのものの理解につながることと、次に挙げることがFXを勧める真の理由です。
3-1.お金を増やすチャンスが多い
FXは通貨そのものが投資対象なので世界最大のマーケットを持っており、開かれたマーケットで勝負できることから、とても公平性の高い投資だと言われています。
株の場合はインサイダー取引などのスキャンダルが発覚することもありますが、FXでは投資に用いる全情報が誰でも入手できるものであるという点がフェアだと思います。
また、証券取引所などといった機関を通す必要がないため24時間取引することができ、トレードを行う場所も選びません。
世界がトレードの対象であって、世界中のどこからでも取引を開始できるということは、通貨の選び方次第で大きく利益を上げるチャンスもあるということです。
3-2.生涯にわたってお金を増やすことができる
株は企業の証券を投資対象とするため、業績悪化やその他の要因によって企業が存続できなくなった場合、投資対象がなくなってしまう可能性があります。
しかしFXは投資対象が通貨そのものであり、通貨は国が存続している限り無くなることはまずありません。
つまり、株よりも投資対象がなくなる可能性は限りなく低いといえます。
以上のことから、FXはテクニカル分析とファンダメンタルズ分析を習得しておけば、様々な通貨を投資対象とすることで生涯に渡ってお金を増やすことができるということです。
3-3.少額からの参戦が可能
銘柄によって価格は異なりますが、自分が買いたい銘柄で株で投資を始めるには、株価によってはある程度の資金が必要となる可能性があります。
一方でFXは投資通貨に関係なく少ない資金で投資を始めることが可能であり、より多くの投資家に門戸が開かれていると言って良いでしょう。
3-4.FXで養った相場力は他の投資にも応用できる
FXで利益を上げるためには、世界情勢や経済状況など、あらゆる分野の情報収集が必要であるとともに、収集した情報とチャート分析を基に今後の市場動向を予測するテクニカル分析のスキルが必要となります。
これらのスキルは磨けば磨くほど相場力が養われていき、投資家として大きく成長していく基礎となります。
FXで養った相場力は、株を始めとする多くの投資にも応用することができ、その分だけお金を増やしていくチャンスを多く得ることができます。
4.まとめ
株とFXは単に投資対象が違うだけではなく、情報収集の際の着眼点や入手可能な情報の公平性などが異なることをお分かりいただけたと思います。
何事にも順序があるように、投資にも利益を上げるための順序というものがあります。
投資を始めるのならまずは参戦しやすいFXでトレーダーとしての実力を養い、FXで身につけたスキルを応用して株やその他投資を行い、お金を増やす機会を作っていくという順序が最も確実で効果的だと思います。