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1.はじめに
年代別平均貯金額のアンケート結果が発表されると、つい気になって確認してしまう人も多いのではないでしょうか。
自分の貯金が平均を超えていたり、自分よりも少ない人がたくさんいたりすると安心するかもしれませんが、同じ年代でも群を抜いて貯金額が高い人というのが存在します。
では、なぜそうした差が生まれるのでしょうか。
収入格差の問題も確かにあるかもしれませんが、
実は「貯金をなかなか始められない…1000万なんて夢のまた夢…」という方も
ほんの少しの意識の違いで、お金の貯まり方はぐんと変わってきます。
今日から始めれば、1000万円貯金するのも決して不可能ではありません。
この記事では、平均をはるかに超えて、貯金1,000万円を貯めている人には一体どんな特徴があるのか。1,000万円を貯めるコツについて解説します。
2.貯金の敵!やってはいけないNG行動
2-1.ちょっとした空き時間にコンビニに寄る
コンビニは今や日本全国どこにでもあって、昼夜関係なく豊富な品揃えで商品を買うことができます。
雑貨からスイーツまでなんでも揃う上に、どのコンビニでも頻繁に新商品や季節限定商品が売り出されるので、コンビニチェックを毎日の日課にしているという方もいるかもしれません。
しかし、それは今すぐやめるべきNG行動なのです。
魅力的な商品が多いコンビニは訪れるだけで、
買うつもりがなくても思わず無駄遣いをしてしまう危険性をはらんでいます。
また、コンビニの商品はほとんどが定価で販売されているので、
スーパーやドラッグストアで買うよりも割高になることが多いのです。
コンビニに行く習慣をやめるだけで、そうした余計な出費を抑え、
貯金に回すことができます。
2-2.思い立ったら即購入
キャッシュレス決済やネットショッピングで、
どこにいても買い物ができる時代になりました。
ワンクリックで支払いが済んでしまうキャッシュレス決済は、
現金での支払いよりも実際にお金を使ったという意識が薄れがちで、
無駄遣いの原因となってしまいます。
また、店頭で商品を買う際にも、欲しいと思ってから購入までの時間が短いと、
本当に必要な物かどうかの冷静な判断が難しく、
その場の勢いで余分なものを買ってしまう危険性もあるのです。
欲しい物があっても、思った瞬間に購入するのではなく、
まずは「今の自分に本当に必要な物なのか」を冷静に考える時間を持つことが大切です。
2-3.無理をしてでもできるだけ多く貯金する
貯金をしている人の中には、
「できるだけたくさん貯めたいから生活を切り詰める」
という貯金の仕方をしている人がいます。
しかし、これは1000万円貯金するという長期的な目標を持っている方には
おすすめできない方法です。
生活を切り詰めていくと、一時的には貯金額が増えます。
しかし、その生活を5年、10年と続けていくことができるでしょうか?
継続が難しそうだと感じたら、その貯金は無理があると言えるでしょう。
切り詰めすぎた生活は、ストレスも多くなり、健康面でもリスクが高まります。
例えば食費を削って貯金をしても、そのせいで栄養バランスが崩れ、
体調を崩して病院へ行くことになったら医療費がかさみ、
結果的に本末転倒になってしまうのです。
貯金は長期的な計画を立て、無理なく続けられるようにしましょう。
3.貯めてる人はこうしてる!今すぐ真似したい貯金のコツ
3-1.先取り貯金をしている
貯金をするとき、「給料があまったら」「余裕があったら」「ボーナスが入ったら」、といった条件をつけていませんか?
貯金1,000万円という大台を貯めている人は、ほぼ間違いなく「先取り貯金」をしています。
貯金には「余り貯金」と「先取り貯金」の2つがあります。
「余り貯金」は1か月生活して、余った額を貯金に回す方法で、
「先取り貯金」は先に貯金する額を取り分けておき、残りの金額で1か月生活していく方法です。
余り貯金では、毎月一定の額を貯金するのが難しい上、
「お金を余らせないと」と思いながら生活することになるためストレスが溜まります。
一方、先取り貯金では先に貯金する額を取り分けるので、残った分は使ってしまっても大丈夫という心の余裕ができますし、毎月必ず一定額を貯金することができるので状況や感情に振り回されることなく確実に貯金することができます。
冠婚葬祭やイベントなどで急な出費が発生することもあると思いますが、
臨時出費は別に用意するようにして、この貯金には手を付けないのが基本です。
そのため、どんなときでも確実に確保できる金額に設定することが重要です。
まずは自分の収入の2割を目安に、
給料日と同時に先取りできる積立貯金などの手続きをするところから始めましょう。
3-2.お金を増やすための行動をしている
毎月コツコツ貯めていても1,000万円はそう簡単に到達できる額ではありません。
貯金のスピードアップに有効なのはやはり投資です。
だからといって、やみくもに株やFXに手を出せばいい訳ではありません。
先取り貯金同様に毎月決まった金額を積み立て投資する、長期プランの投資を組むなど、
計画的な投資が大切です。
投資にはリスクがつきものですが、
リスクとリターンのバランスを見て様々な商品を組み合わせることによって、
リスクを最低限に抑えながら着実にお金を増やす方法を探すことができます。
もちろん、そのためには自分自身でも知識を増やす努力をすることが理想です。
投資初心者であれば、積立NISA、イデコなどを活用して、小額から積立投資をしていきながら、株式投資やFXの勉強をするなど、すぐに稼ごう、お金を増やそうとせずにゆっくりと投資について学ぶことが大切です。
3-3.ライフプランをしっかりたてている
1,000万円を貯めている人は、決して貯金の鬼になっているわけではなく、
「何歳までにいくら」などの中間目標を設定し、
適度な達成感を得ながら住宅購入や老後資金などの明確な目的を持っています。
貯金や投資をしていく上で気をつけたいのは、貯金そのものを目的にしないことです。
銀行の残高ばかり気にしているようでは、急激なダイエットのようにリバウンドし、
緊張の糸が切れたときに派手に使ってしまうといった本末転倒な事態になりかねません。
「貯金1,000万円貯まる人」は、
焦らず着実に、将来を見据えた行動をとっているという特徴があります。
なかなか一朝一夕では、マネできないかもしれませんが、
少し意識を変えてみるだけでも、貯金1,000万円への道に近づくかもしれません。
3-4.「手を付けない貯金」と「手を付けても良い貯金」を分ける
貯金を続けていくと、突発的に大きな出費があったり、
ライフスタイルの変化などでどうしても貯金を崩さなければならないタイミングもでてきます。
しかし、せっかくコツコツと貯め続けた貯金に手を付けるのはちょっと躊躇われますし、
一度手を付けてしまうとズルズルと持ち出しが増えてしまう危険性もあります。
そこでおすすめなのが、「絶対に手を付けない貯金」と「万が一の時に使っても良い貯金」を2種類用意しておくことです。
例えば毎月10万貯金することに決めたとして、
そのうちの9万円は手を付けない貯金としてしっかり貯めておき、
残りの1万円を使っても良い貯金として貯めておきます。
少額でも、毎月貯めていけばまとまった金額になりますし、
分けておくことで万が一の時にも気兼ねなく使え、使い過ぎも防げます。
メリハリのある家計管理で無理なく貯金を続けましょう。
4.「絶対に○○する」というスタンスは、失敗のもと
では、1000万円以上の貯蓄がある人は、どのようなスタンスなのでしょうか。
例えば、ランチ代セーブのために、職場にお弁当を持っていく人も多いのですが、「絶対に毎日持っていく!」などと、激しく気合いが入っている人はいません。
「週4日だけ作って、週1回は外に食べにいく」「月曜日だけ作る」「作れない日は、白いご飯だけ持っていって、おかずだけ買う」などと、ゆるやかに考えている人が大多数です。
“絶対に”などと思っていると、ストレスが溜まっていき、そのうち爆発して
「お弁当なんて、やめた!」ということになってしまいますもんね。
その他、家計簿でも、1円単位で毎日すべての出費をつけているという人には、
めったに出会いません。
「流動費(月によって出費の変動があるもの。食費や外食費、交際費、日用品代など)だけ、スマホのアプリでつけている」
「レシートを取っておき、週末に眺める」というくらいの人も多くいます。
中には「家計簿を全くつけていない」という人も。
お給料が入ったらすぐに貯蓄を別の口座に移す仕組み(財形貯蓄など)を作っているので、手元にあるお金を全部使っても貯蓄は確保されていて、出費の内訳を見なくてもいいというのが理由です。
もし、貯蓄0円から超短期間で100万円貯めたい場合は、ストイックに出費や貯蓄と向き合うことも必要ですが、“貯蓄1000万円以上”となると、長期間にわたります。
“完璧”をずっと目指していたら、途中で疲れて挫折してしまいますよね。
貯蓄上手への道は、“完璧”を目指さないこと。
ぜひ、できることから少しずつ始めてみてください!
5.まとめ|「貯金1000万円」は夢じゃない!今すぐ真似したい効果的な貯金のコツとは
1000万円貯金するというのは、一朝一夕でできることではありません。
しかし、ほんの少しの意識の違いで、お金の貯まり方はぐんと変わってきます。
決して無謀な目標ではないのです。
貯金するためのNG行動をしないこと!
まず、これが重要なポイントですね。
それから、
- 先取り貯金をする
- お金を増やすための行動をする
- ライフプランを立てる
などの「お金が貯まりやすい環境」を整えることも大切です。
貯蓄上手への道は、“完璧”を目指さないこと。
金額の多寡にこだわらず、毎日のちょっとした工夫を積み重ねて、
無理なく貯金を続けていけるといいですね。