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1.はじめに
この記事は主に「投資信託の勉強をしたい」と言う人向けに
勉強の仕方をテーマにして書いていきます。
ところで、多くの人がすぐに「投資信託の勉強」をし始めますが、それは残念ながら間違いです。
「勉強の仕方を勉強すること」から始める必要があります。
勉強とは何か?
学ぶことの意味は何か?
何をどう言う順番で知るべきか?
どれくらいの期間で何ができるのか?
といったこともわからずに、
いきなり投資信託や株式投資などの資産運用について
やみくもに勉強をし始めてしまうこと自体が、失敗の始まりになるケースは多々あります。
そこで、まず、なぜ投資信託について「勉強しなければいけないのか」について考えてみましょう。
2.投資信託が勉強しなければできない理由
なぜ投資信託で運用するにあたって勉強が必要なのかと言えば、
以下の3つの理由があります。
2-1.誰もが最初は投資の素人だから
いくら何かのプロだったとしても、投資に関しては素人です。
「投資信託で資産運用したいです」という人に
投資とは何か?と聞いても、意味を正しく理解している人はほぼいません。
当然、「投資」の意味が分からなければ投資信託で資産を運用することはできませんし、
「運用」の意味が分からなければ、お金を増やすこともできません。
2-2.嘘の情報を信じているから
なぜ投資での失敗者が多いかと言えば、
信じている情報が間違っているからです。
例えば、「投資信託は株式投資より安全だ」という情報を信じているから
「メリット」の勉強ばかりします。
しかし、実際には多くの「デメリット」も存在するのが投資の世界ですから
「メリット」よりも「デメリット」についての勉強をしなくてはいけません。
間違った情報をたくさん信じてしまっている状態ではいくら勉強しても成果は上がりません。
正しい勉強が必要なのです。
2-3.手順があるから
それから投資する、資産運用するということは
料理と同じように手順があります。
手順がないなら、再現ができませんよね?
投資が再現性のないものであったら、安定して資産を増やしていくことは難しいでしょう。
しかし、安定して投資で資産運用を成功している人はいます。
それはなぜか?
手順を知っているからです。
手順を知らずして、自分の中の経験だけで投資信託での運用をしていくのは
不安定で失敗のリスクが高い行為です。
以上の理由で、投資信託による資産運用には勉強が必要なのです。
では早速、どうやって勉強をすべきかについて解説します。
3.投資信託の勉強の仕方
3-1.投資信託の勉強の仕方その1:必要な時に学ぶ
学習には「ジャストインケース学習」と「ジャストインタイム学習」があります。
ケース学習は、「もしものケースに備えて学ぶ」こと。
タイム学習は、「必要な時に必要なことを学ぶ」こと。
学習が身につかないのは今の自分とは関係のない知識を学んで、「なるほど!」とか、「目から鱗!」とか言っているからです。
- 流行っている本だから読む
- 常識だから学ぶ
- 全て一通り学ぶ
と言ったことをしていれば、学習が身について行動に移し結果を得ると言うことはできません。
これはいわゆる「学校」での学習の仕方です。
基本的に、今の自分の生活の課題とは関係がない授業しかありません。
重要なのは、必要な時に必要なことを学ぶ「ジャストインタイム学習」です。
いまの課題は何か?その課題を解決するために何を学ぶか?
と言うことです。
学習とは、必要な情報を得て、課題を解決するために行うものです。
3-2.投資信託の勉強の仕方その2:学習曲線を知る
まず、どんな物事にも言えますが、
物事をマスターするまでの時間というものがあります。
これを知らないと、いつまでたっても学習効果が出ないとか
成果が出ないといったストレスで
自信を失ったりして挫折します。
以下の「学習曲線(成長曲線)」の図をご覧ください。
縦の軸が「成果」です。
横の軸が「時間」です。
一般的なイメージでは、勉強すればするほど
行動すればするほどに比例して成果が出ると思い込んでいます。
しかし、現実は、
やってもやってもずっと成果が出ず、学習効果が出ず、
ある日突然、右肩上がりに上がり始めます。
これを学習曲線、または成長曲線と言います。
練習量や学習量は、成果に比例しません。
しばらく、全く成果が出ない時間を耐える必要があります。
もちろん「正しい勉強」をした時の話です。
間違った勉強では、成果は上がりません。
結果が出ないといってやめてしまったり、
2、3日、ちょっと勉強をしてみて「わからない」
といって、また新しい情報に飛びつくのが
結果が出ない人間です。
成果は突然出るものです。
「やめなければ」必ず出ることを知っておきましょう。
3-3.投資信託の勉強の仕方その3:選択的に聞かない
学習するときに重要なのは
「選択的に聞かない」ということです。
よく、
「ここは理解したけど、ここはわからない」
「ここは共感するけど、ここは共感できない」
といった、情報の選り好みをする人がいます。
このつまみ食いの聞き方では学習効果はゼロです。
何事も勉強するときの姿勢・心構えとして
自分の過去の経験を物差しにしないことが大切です。
投資信託に関する参考書籍やWebサイトの記事、YouTube動画、セミナーに至るまで
実はあなたの身近にはたくさんの勉強の場が用意されています。
その環境の中で、自分の都合の良い解釈をして話を吸収するという勉強はNGです。
スティーブン・R.コヴィー著「7つの習慣」という有名な本がありますが、
その中でこのようなことが書かれています。
『第五の習慣:理解してから理解される』
そこでは以下のようなことが記されています。
話の聞き方には5段階あります。
レベル0:無視する
レベル1:聞くふりをする
レベル2:選択的に聞く
レベル3:注意して聞く
レベル4:感情移入して聞く
0〜1は勉強する姿勢が全くないとして、
多くの人はレベル2の「選択的に聞く」という聞き方をします。
これをスティーブン・R.コヴィー氏は本の中で
「自分の尺度で勝手に解釈し、評価すること」
と言っています。
勉強する立場でありながら、相手の言っていることを
良いとか悪いとか、
共感するとかしないとか
そういう自分目線で話をきく態度です。
これでは何年、学習をしても何も身につきません。
できることならば、
レベル4の「相手の目線で相手がどう世界を見ているのか?」
を考えながら聞くことです。
然るべき専門家が選んだ
投資信託について語られている、有益な書籍を読んで、
「これは一体どういうことなんだろう?」
「この人はどういうことを言っているんだろう?」
と考えてください。
自分が共感できなくて、相手がそれを主張しているならば
理解できない自分に問題があると考えることです。
そうすれば、講師の目線で世界を見ることができるのが早くなります。
つまり、理解の速さはこれなんです。
要するに成功要因は「素直さ」です。
3-4.投資信託の勉強の仕方その4:やることに落とし込む
投資信託の勉強とは学習のためにやるものではありません。
行動(投資活動)のためにやるものです。
ですから、「話を聞いて面白かった」
と言っていても意味がありません。
書籍も、全ページ読むだけ無駄です。
行動ができればいいのです。
ですから、Webサイトの記事を読むとき、書籍を読むとき
セミナーを聞くときは
ノートに右側、三分の一のところに縦の線を引いて、
左側に内容のメモを取る
右側には、自分が実際に何をやるか?
という「行動」のメモを取ります。
そうすれば、話を聞き終わる頃には
「タスクリスト」が出来上がります。
そうなれば
帰ったら、早速タスクをやり始めればいいだけのことです。
勉強だけして、勉強した気になっている人はとても多いです。
長い間勉強ばかりして、実際に投資信託を買うことすらできない人は
意外と多いです。
もしもなかなか投資活動に踏み切れないという悩みを抱えているのなら、
今からこれを実践してください。
3-5.投資信託の勉強の仕方その5:やり方や思考を真似して盗む
盗むと聞くと良いイメージはしませんが、
投資を勉強する上では成功者のやり方や思考法を真似して盗むことは大切です。
基本的に、あなたがあなたの頭で考えて
正しい投資家としての判断能力を身につけられると思わない方が良いです。
まずできません。
投資には日常生活での常識が通用しないことが多々あります。
それを自分で全て考えて実行することは不可能です。
まずは、過去の歴史や成功者に学んでください。
つまり、「成功者のレシピ」を使うということです。
人生を無駄にしたくないなら
自分の頭で考えるのをやめてください。
全て習った通り、勉強した通りにに実行することが近道です。
3-6.投資信託の勉強の仕方その6:長期記憶に落とし込む
最後ですが、
人間は忘れる生き物です。
脳構造上、そうなっているのです。
どんなに感動した話を聞いても
翌日には記憶は薄れてしまいます。
ですから、頭で覚えようとしたり
メモに書いたから、忘れないと思ったら大間違いです。
その程度ではすぐに忘れてしまいます。
話を聞いて、メモを書いたら
タスクリストを実行してください。
そしたらそんなメモは破り捨ててください。
タスクをこなして、行動をすることで
短期記憶から長期記憶に移ります。
自分が経験したものはそうそう忘れません。
投資信託の勉強と並行して、実践もしていくことで
失敗してもそれは記憶に焼き付きます。
その経験が、次なる勉強に繋がりますので、ぜひ、経験も重視して勉強を進めてください。
4.投資信託の正しい勉強方法とは?普遍的な勉強の仕方を伝授のまとめ
・結果がすぐに出なくてもじっくり学ぶ
・素直になって聞く
・学んだら行動することを明確にする
・成功者の真似をする
・実際に行動して自分の体験に変える
こうした態度で投資信託の運用方法や、投資全般についての勉強に
取り組んでください。