お金持ちはケチが多いと言われやすい、またはそのように思われやすい印象があります。
一般の方がお金持ちに対して抱きがちであるこのようなイメージは、あながち間違いではありません。
ただ、お金持ちのケチにはただのケチとは違う理由があり、そこにお金持ちになるヒントが隠されています。
「お金持ちになるケチとは一体何なのか？」
このような疑問を抱いた方は多くいらっしゃると思います。
そこで今回は、お金持ちがケチなのは本当なのか、お金持ちになるヒントが隠されているケチとは何なのか、詳しくお教えします。
1.お金持ちがケチというのは本当？
結論から申し上げますと、お金持はケチが多いというのは本当のことだといえます。
なぜならお金持ちの多くは、一般の方から見てケチだと思われるような行動をとる傾向があるからです。
それは一体どのような行動なのか、なぜそのような行動をとるのか、1つ1つ整理していきましょう。
1-1.無駄なお金を使わない
お金持ちの年間消費額は一般の人の年間消費額より多いため、実際は抱かれているイメージほどケチというわけではありません。
それでも「お金持ちはケチが多い」と思われてしまう理由の1つとして、衝動買いなどといった無駄なことにお金を使わない人が多いからだと考えられます。
普通に考えれば、お金をたくさん持っているなら多少無駄遣いしても良さそうなのに財布の紐が固いとなると、確かにケチに見えるかもしれませんね。
しかし、なぜお金持ちはお金に困っていないはずなのに、財布の紐が固い傾向があるのでしょうか？
1-2.お金はあっという間に無くなることを知っている
手元にどんなに大きなまとまったお金があったとしても、何も考えずに湯水のように使ってしまうと、あっという間になくなってしまいます。
それに、「まぁいいか」と気を抜いてしまってついお金を使ってしまうと、残金がその分だけ減少してしまい、まとまったお金を作ろうとしても大きな金額にするのは困難です。
お金持ちの多くはこれらのことを経験からよく知っているため、必要なこと以外にお金を使わないという強い意志を持ちやすく、財布の紐が固くなるといえます。
1-3.お金を大事にしているからケチに見える
先に述べた通り、お金は気を抜くとすぐになくなってしまいます。
お金持ちはこのことを熟知している傾向があり、使って良いお金と使ってはいけないお金をキッチリ線引きすることや、「○○で□万円稼ぐまではお金は使わない」などと決めて生活している方が大勢いらっしゃいます。
この行動が、一般の方からはケチに見えるのかもしれません。
お金持ちは先に述べた行動と同時に、お金をどこに使うかによって何が得られるのかも、しっかり考えている傾向があります。
そのため、お金持ちのケチとただのケチは、同じようでも全くの別物だといえます。
2.「お金持ちのケチ」と「ただのケチ」の違い
先ほど、お金持ちのケチとただのケチは似て非なるものであると申し上げました。
この2つのケチの違いは、行動パターンの違いから知ることができます。
次に、お金持ちのケチとただのケチの行動パターンをいくつかご紹介するので、あなたはどちらに該当するのかチェックしてみてください。
2-1ただのケチの行動パターン
最初に、ただのケチの方がやりがちな行動パターンについて解説します。
2-1-1.目先のお金ばかり気にする
ただのケチはその時の値段だけを見て高いか安いかを判断するなど、目先のお金のことばかりを気にしてしまい、本当に使うべきところでお金を使わない傾向があります。
そのため、中身や質も考慮して考えれば実はお得なものを逃してしまったり、自分自身が成長するチャンスなどを逃してしまう傾向があります。
2-1-2.安物買いの銭失いになりやすい
ただのケチである人はその時の値段で安い物ばかりに目がいきやすく、長期間持たないものを買っては買い替えるため、長い目でみると損をしているといえます。
全てのものが安かろう悪かろうというわけではありませんが、全体的に見ると値段と質は比例しているパターンの方が多いです。
そのため、目先の値段で判断しがちなただのケチである人は、「安物買いの銭失い」の状態になりやすい傾向があります。
2-1-3.心がケチになる節約をする
お金は使うべき時に使うからこそ、人生が豊かになるといえます。
例えば、たまに美味しい物を食べたり旅行に出かけたりすることで、心身ともにリフレッシュすることができます。
また、どうしても欲しい物と思ったものがあった場合、少々値は張っても熟考して買えば、それを長く大切に扱うものです。
以上のように、お金は貯めるばかりでなく適切に使うからこそ、人生が潤うといえます。
ただのケチである人はこのことを理解しておらず、たまのリフレッシュなど、使うべきところのお金も切り詰めてしまう傾向があります。
その結果、人生に潤いが足りなくなり、心までケチになってしまう方が大勢いらっしゃいます。
2-2.お金持ちのケチの行動パターン
次に、お金持ちのケチによくみられる行動パターンを解説します。
2-2-1.自己投資にお金を使う
お金持ちは無駄なお金を使いたくないという気持ちが強いため、なかなかお金を使わないという傾向があります。
しかし、長い目でみて考えた時に自分に必要だと思えたものに対しては、値段の高い安いにかかわらず、使うべきお金は惜しまないという方が大勢いらっしゃいます。
つまり、必要ないと判断した物に対してはお金を使わないケチさがありますが、自己投資のためには惜しまずお金を使う傾向が強いといえます。
2-2-2.値段より質を重視する
お金持ちは先に述べた通り、値段よりも質を重視する傾向があります。
自分が必要だと思えば少々値が張ってもお金を出すことに加えて、質と値段は比例するパターンが多いため、結果的に長期間使える良い物を手に入れることになり、短期間で買い替える必要がなくなります。
結局、最初の投資額が大きいだけでその後のお金はかからないことが多いため、お金が貯まりやすいといえます。
2-2-3.適度にお金を使う
お金持ちの多くは、お金は使うべき時に使った方が、人生が豊かになることを知っています。
そのため、安い食事を何度か我慢して良いところに食べに行くなど、自分の人生経験になると判断したものには、しっかりお金を使っています。
この「何度か我慢」だけが目立ってしまい、ケチに見える節もあります。
また、お金持ちは「今ここでお金を使うべきだ」と思っても、まとまったお金がなければそれができないことを知っています。
それが衝動買いや、コンビニでちょこちょこ買ってしまうなどをしないケチにつながっていると考えられます。
2-3.一番の違いはケチである「理由」
お金持ちのケチとただのケチの一番の違いは、なぜ節約するのかという「理由」にあります。
そのケチである「理由」の違いにこそ、お金持ちになるヒントが隠れています。
3.ケチから学ぶ、お金持ちになる3つのヒント
お金持ちはまとまった大きなお金があるはずなのに、なぜ無駄なお金を使わないのでしょうか？その「理由」にお金持ちになるヒントが隠されています。
それではいよいよ、そのヒントを探っていきましょう。
3-1.なぜお金を節約するのか
一般の方の節約理由は家計費を浮かすためや、欲しい物が買いたいからなどといったことが大半です。つまり、支出額を減らすか、お金を使うために節約するということになります。
お金持ちも同様の理由で節約することもありますが、節約する一番の理由は、これらのどちらにも当てはまりません。
では、なぜお金持ちが節約する一番の理由は何なのでしょうか？
それは、お金を稼ぐためです。
「お金を稼ぐために節約するとはどういうことなのか？」
この疑問について、次で詳しくお答えします。
3-2.投資のタネ銭を作っている
無駄だと思うところに出費をせずに節約すれば、それだけお金を貯めることができます。そしてこのことを継続すれば、ある程度まとまった大きな額にすることができます。
お金持ちはそうやって作った大きなお金を、タネ銭として投資にまわしているケースが多くあります。
お金持ちはお金を使うだけでなく、大きなお金を元手にお金を増やしているからこそ、お金持ちになるのです。
3-3.「ここぞ！」という時には大きく使っている
「お金持ちのケチ」と「ただのケチ」の違いで解説したように、食べるものや着るものなど、使うべきところのお金まで切り詰めてしまうと人生の潤いが足りなくなり、心までケチになってしまいます。
それに対して、お金持ちは自分の人生経験になると判断したものにはしっかりお金を使い、自己投資にお金を惜しみません。
さらにお金持ちは、投資などは「ここぞ！」という時に大きく投入するからこそ、大きなリターンがあることを熟知しており、そのリターンを得るために、大きく貯めて大きく使っている傾向が強くあります。
つまり、お金持ちは無駄遣いに使われる分のお金を投資のタネ銭にまわし、お金を使うだけでなくお金を増やす努力もしているため、お金持ちになっているといえます。
4.まとめ
今回の記事をお読みいただき、お金持ちがケチだといわれやすい行動の裏には、お金持ちならではの理由があることをご理解いただけたと思います。
もし、あなたがお金に困らない状態になりたいと考えているのならば、「お金持ちのケチ」によく見られる行動パターンについて知りましょう。
ケチから学ぶお金持ちになる3つのヒントを参考にして、今の自分の行動パターンや考え方を見直してみてください。
そして、日々の生活の中に「お金持ちのケチ」を取り入れていけば、無駄遣いをけずりながらあなたの手元にあるお金が豊かになっていくことが期待できます。
