投資に関するどの情報サイトや書籍でも、資金管理がいかに大切かが説かれています。
しかし、頭では資金管理の重要性が分かっていても想定外の損失が出てしまうなど、実際の行動では資金管理がうまくいっていない人が多いのも事実です。
これは、資金管理に対する知識と理解に、不足している部分がある可能性が考えられます。
投資＝資金管理といっても良いくらいに資金管理は重要であり、結果の明暗を左右するといっても過言ではありません。
この記事を通して資金管理が一体何なのかを知り、ぜひこれからの投資に役立てて欲しいと思います。
Contents
1.投資成功の鍵を握る資金管理の真実
資金管理には、資金が減ってしまうリスクを軽減する意味での資金管理以外に、もう1つ別の意味を持つ資金管理があることをご存知でしょうか？
投資において資金管理を徹底するには、一般的に知られている「守り」の資金管理の他に、あまり知られていない「攻め」の資金管理も知る必要があります。
1-1.自分の資金を守る資金管理
一般的に知られている資金管理は自分の資金を守ること、つまり資金が減ってしまうリスクを軽減する意味を持つ「守りの」資金管理です。
この資金管理では主に、相場が思惑通りに動かなかった時の対応や、資金として使える金額の上限を決めておくなどを行うことが普通です。
しかし、投資はお金が減るリスクに備えて守るだけでは、お金を増やすチャンスを逃す可能性があります。
投資を始める理由は人それぞれだと思いますが、共通の目的はお金を増やすことであるはずです。その目的を達成ためには守るばかりではなく、時には攻めてお金を増やすチャンスを掴むことも必要です。
そのチャンスを掴む資金管理こそが、「攻め」の資金管理です。
1-2収益を増やすために必要な「攻め」の資金管理
攻めの資金管理とは収益を増やすための資金管理であり、一般的にはあまり知られていない印象があります。
相場が思い通りに動かないことに備えることも重要ですが、思い通りに動いた時に備えることも重要となります。
それは、相場が思惑通りに動いた時に目いっぱい投資をすることで、利益を最大限得ることが可能になるからです。
損益から資金を守ることも資金管理ですが、ここぞという時に勝負に出て収益を伸ばすことも資金管理だといえます。
1-3.投資成功の鍵を握る2つの資金管理
投資は守りすぎてもチャンスを逃してしまいますし、攻め過ぎても資金を大きく失う可能性があります。この守りの姿勢と攻めの姿勢のバランスをうまく保って利益を伸ばすために、資金管理が重要なのです。
そのためには、一般的に知られている「守り」の資金管理だけでは不十分であり、「攻め」の資金管理だけでは抱えるリスクが膨らんでしまいます。
投資を成功させてお金を増やすためにはまず、先ほど述べた攻守2つの資金管理を知っておくことが鍵となります。
2.資金管理を成功させるたった1つの秘訣
資金管理は、小手先のテクニックだけでは通用しません。
意外に思われるかもしれませんが、資金管理に本当に必要なのは次に解説する、たった1つの秘訣を守ることです。
2-1.資金管理が失敗する典型例
相場は、思うように動かないことが常です。それはもちろん、FXの舞台である為替相場もしかりです。
そのため、感情が赴くままにポジションを持ち、含み損が大きくなってからどうするか考えるようでは、高い確率で資金を失ってしまいます。
そして、これは含み益が出ている時も同じことです。
相場が思い通りに動いて好調だと思っていたら、相場が下がってきて含み益が減ることはよくあることです。その時になってどうしようか対応を考えているようでは、やはり利益を取り損ねてしまいます。
以上のように目先の収益に左右されている状態では、資金管理ができているとはいえません。
では、どうすれば目先の収益に左右されずに、資金管理を成功させることができるのでしょうか？
2-2.資金管理成功の秘訣は「投資ルール」にある
その時の為替相場の動きに合わせて場当たり的な判断を下すと、高確率で資金管理は失敗します。
そうならないためには、あらかじめ自分なりに投資ルールを決めておくことで、資金管理が失敗する典型例にハマるリスクを軽減できると考えられます。
つまり、資金管理成功の秘訣とは、自分で投資ルールを決めてその範囲内で取引するとともに、その場の感情に流されずにあらかじめ決めておいた投資ルールを守る、セルフコントロールをすることです。
ここでいう投資ルールとは、投資金額を決めるだけではありません。
為替相場が思惑通りの動きをした時と、思惑と反対の動きを見せた時にどう対応するかまでを事前に考えておくことです。
これにはもちろん、損切りをすることも含まれます。
投資はリスクを承知してリターンを掴みにいくため、損益が見込まれる場合は早めに手を打つことでリスクコントロールをする必要があります。
したがって、損切りのないエントリーは投資とはいえません。
つまり、損切りを含むリスクコントロールを行うことで利益を上げていく投資そのものが、資金管理といえます。
3.資金管理のレベルを上げる2つの心得
投資において、徹底した資金管理は欠かせません。
投資を成功させるためにも、次に挙げる2つの心得を意識することで資金管理のレベルを向上させましょう。
3-1.投資家としての力を磨く
先ほど申し上げた通り、コントロールされた投資そのものが資金管理だといえます。
そのため、投資家としての考え方や力を磨いていけば、それに伴って資金管理のレベルも上がり、今まで以上に徹底して管理ができるようになるといえます。
実際に、力のある投資家ほどリスク管理や資金管理の能力が高いことからも、投資の力と資金管理の力に相関関係があることが伺えます。
3-2.自分の力で資金をコントロールする
投資や資産運用とは、自分で自分のお金をコントロールして増やしていく作業です。
そのため、誰かに教えてもらわないと資金管理ができない、もしくは詳しい人に任せてしまうなど、資金管理を人任せにして自分の力でコントロールできていないうちは、資金管理ができているとはいえません。
投資を成功させるたった1つの秘訣として、自分で投資ルールを決めて、そのルールを感情に流されずにセルフコントロールで守ることをご説明しました。
このことからもお分かりいただけるように、投資を成功させるためは、自分の感情をコントロールしながら、自分のお金を自分の力でコントロールすることが不可欠なのです。
自分でお金をコントロールできなければ資金を失うことにつながり、逆に十分コントロールできれば、資金をどこまでも増やすことが可能になります。
4.まとめ
資金管理＝資金を大損から守ることと考えていた方にとって、ここぞという時に利益を伸ばすための資金管理があることや、投資そのものが資金管理であることなど、目から鱗の情報が多かったのではないでしょうか？
これから投資を始める方は最初に自分なりの投資ルールを定めておき、そのルールの範囲内で守りと攻めの資金管理を徹底して行い、利益を上げていくことにチャレンジしてください。
