貯金が必要なことは分かっているのに、思うように貯金できないとお悩みの方は多くいらっしゃいます。
なかなかお金が貯まらないのは、単に貯金方法を知らないことが原因ではなく、もっと深いところに貯金ができない原因がある可能性が高いといえます。
実際に、ネットや書籍などで貯金方法を学んでいるのにそれほど貯金ができていない人もいれば、特に学ばなくても貯金ができている人もいるのです。
では、貯金ができない本当の原因は一体何なのでしょうか?
その正体と、貯金ができるようになるための方法をお教えします。
Contents
1.貯金ができない本当の原因
貯金が思うようにできないのは何故なのでしょうか?
衝動買いのせいでしょうか?それとも買い食いが原因でしょうか?
これらはお金を使う行動をした結果であって、貯金ができない本当の原因ではありません。本当の原因は、先に挙げた衝動的な行動を起こさせた心構えにあります。
では、心構えにどのような問題があると、貯金ができないことにつながるのでしょうか?
1-1.貯金の優先順位が低い
貯金の優先順位が高ければ、買い食いや衝動買いをする前に「これは本当に必要なのか?」と立ち止まって考えることができるはずです。
それができないということは、貯金の優先順位が低いと考えることができます。
優先順位は、いつまでに何をしなければならないなどといったことが明確であることと、緊急性の度合いなどによって決まります。
つまり、貯金の優先順位が低いということは、貯金をする習慣が身についていないことに加えて、「いつまでにいくら貯金をしなければならない」ということが曖昧だということです。
1-2.貯金をするための目的が曖昧
ただ貯金するという漠然とした目的意識だと、その場の衝動や誘惑に負けてしまい、本来貯蓄できるはずのお金を使ってしまう傾向が強くなります。
つまり、貯金の優先順位が低いために、その時の感情の方が優先順位が高くなってしまうのです。
この状態のままでは、たとえ××万円貯金するという数字を出したとしても、数字を出しただけで実現しない可能性が高いと考えられます。
以上のことから、貯金に本当に必要なのは方法ではなく、目的ということになります。
2.貯金成功の秘訣は「目的」にある
世の中には貯金方法に関する書籍や情報が、数多く出回っています。しかし、それらの情報をいくつも見ているのに貯金ができていない人がいることも確かです。
これは先ほども述べた通り、貯金で最も重要なのは方法論ではなくもっと深い部分、つまり「目的」だということです。
では、目的が貯金の成功にどのように作用するのか、さらに詳しくみていきましょう。
2-1.貯金で最も重要なのは明確な目的
多くの人は考え方よりも方法に目が行きやすく、特に思うように結果が出ない人はこのパターンにハマりやすい傾向があります。
しかし、特に明確な目的もなく始めた習い事やエクササイズなどの多くが三日坊主で終わるように、貯金は明確な目的がないと、どんな方法を実践しても効果を実感することは困難です。
逆に、明確な目的があればどの方法が適切か判断することができるうえに、あれこれ手を出さなくても効果が出やすい傾向があります。
それに、貯金することが習慣化できていない人は、明確な目標が貯金をするための原動力にもなり得ます。
2-2.目的こそが貯金の心構えになる
女性は、ある程度の貯金ができている人が多いことをご存知でしょうか?
なぜ、女性の中に30歳までに500万円から1,000万円の貯金ができている人が多いかというと、それは結婚資金という夢があるからであり、この夢が貯金のための心構えとなっているからです。
また、結婚直後の家庭の中にしっかり貯金ができていることが多いのも、マイホームという夢がある他に、女性が子育てや教育にお金が必要であることを理解していて貯金しているケースが多いからです。
つまり、貯金をするための心構えができているからこそ絶対達成しようという心理が働き、貯金ができる準備が整うといえます。
3.貯金ができる体質になる3つの方法
貯金における目的の重要性を理解したうえで貯金をするための準備を整え、貯金ができる体質になるための3つの方法を解説します。
3-1.貯金の目的を明確にする
ただ貯金するといった目的や、××万円貯金するという目的では不十分です。
確実に貯金ができるようになるためには、何のために、いつまでに、いくら貯金する必要があるということまで明確にする必要があります。
たとえば、「○○を実現するには3年の間に××万円貯金する!!」や、「○○のために△歳までに××万円貯金する!!」など、貯金をするための目的をできるだけ具体的にすることです。
この段階をクリアすることで、貯金ができる体質になる初めの一歩を踏み出すことができます。
3-2.固定費を見直す
明確な目的を洗い出すと同時に、生活するために必要である固定費も見直しましょう。
固定費の中に、思いのほか無駄遣いや節約できる項目があるものです。
次に挙げる固定費の項目を参考にして、それぞれの項目に対して現在どれだけの支出をしているのか洗い出してみてください。
3-2-1.家に関する固定費
家賃や家のローンなどは家に関する固定費に該当します。
家は固定費の中で最も大きなものなので、1人暮らしの場合、実家暮らしができれば家賃分を貯金にまわすことが可能になります。
また、賃貸物件の場合は、料金を安く抑えることを検討すると良いでしょう。
ローンの金利が高いのならば、低金利のものに借り換えることで大きくお金を浮かすことも可能になります。
3-2-2.食費
外食は想像以上に出費がかさむものです。また、コンビニはその手軽さ故につい利用してしまいがちですが、「なんとなく買ってしまう」の積み重ねが想定外の出費につながっているケースも多くあります。
従って、外食はできるだけ抑えて自炊を心掛けると良いでしょう。
ただし、自炊も使い切れない食材を捨てるようではやはり無駄遣いになるので、食べ切れる分の食材だけを買うようにしましょう。
3-2-3.水道光熱費
水道光熱費は生活するために必須のものなので、節約しても大して貯金の足しにはならないと考えられます。
ただし、月々どれほどの出費をしているのか把握しておくべきです。
3-2-4.通信費
思いのほか出費がかさむのが、通信費です。
明細表を見直して、携帯ゲームやネットゲームなどで通信費が高額になっているなら、使い方やゲームに掛ける費用の上限などを見直す必要があります。
3-2-5.保険料
日本人は堅実な性格の人が比較的多いので、複数の保険に加入している人が多く見受けられます。
実はこの保険が曲者で、内容が見合わないものであったり、不要な保険に入っているせいで無駄な出費となっているケースがあるのです。
従って、加入している保険があれば、その保険は本当に必要なものなのか、内容は自分や家族に見合ったものなのか、改めて見直してみてください。
3-2-6.ローン
家や車などのローンの他に、奨学金や大きな消耗品の分割払いなどもローンに分類されます。
分割ローンは生活を圧迫することから自己破産の原因にも成り得るので、消耗品は分割で買わないことが重要となります。
また、消費者金融でのキャッシングもNGです。なぜなら、目的のない貯金と同じように「目的のない借金」は問題が深刻になりやすいからです。
3-2-7.教育資金
学費や習い事などの教育費は、子供がいる場合に必要となる資金です。子供の将来の選択肢を考えると、色々なことをやらせたい気持ちは分かります。
従って、習い事の数はほどほどにして、出費のし過ぎに気をつけるようにしましょう。
3-3.現在の支出を見直す
先に挙げた固定費の各項目における支出を洗い出すとともに、服や嗜好品などへの支出も洗い出しましょう。
そして、洗い出した支出を基に無駄になっているところはないか、節約できるとこはないか見直してみましょう。
そうやって貯金ポイントを見つけることができれば、その分を貯金することができます。
4.まとめ
様々な貯蓄術をかじっている人は思いのほか多くいらっしゃいますが、貯金は投資と比べればシンプルなもので、その言葉通り、余剰のお金を捻出して貯めるものです。
そのため、貯金は目的をしっかりと持って収支を把握し、どの出費が本当に必要で、どの出費が必要でないかを判断することができれば、小難しい方法は必要ありません。
貯金における目的の重要性をご理解いただいたうえで、この記事でご紹介している方法を参考にして貯金ができる体質となり、貯金を習慣化してください。