FXはファンダメンタルズ分析やテクニカル分析など情報源が多く、何をもとに情報収集することが最適なのか、迷いを抱えているトレーダーは多くいらっしゃいます。
一言に情報収集といっても、取引のレベルやトレードのスタイルなどによって適した方法は異なるうえに、ある程度トレードに慣れてきたらより自分に合った情報収集を行うために、情報源を選別する必要があります。
そこで、FXにおける適切な情報収集の方法を知りたい方のために、レベルやスタイルに合わせた情報収集と、FXで勝つための情報収集について伝授します。
Contents
1.FXの情報収集についてお悩みですか?
FXは経済政策や世界情勢、チャートの分析など、市場の流れを予測するための情報源が数多くあり、どのように効率的に情報収集すれば良いのか、多くのトレーダーが頭を悩ませています。
特に、FX初心者で右も左も分からない状態の場合は、あれもこれもと複数の情報源を一気に使おうとすると迷子になってしまう可能性があります。
そこで、まずは自分の投資レベルから整理して、段階的に情報収集を行うようにしましょう。
1-1.自分の投資レベルを明らかにする
FX取引の知識が浅いのに難しいテクニカル分析の本を読み漁るなど、いきなり自分の投資レベルに合わない難しいことをしようとすると、なかなか理解することが難しく使いこなすこともままなりません。
そうして、挫折する確率が高くなってしまいます。
FX取引をするうえで一番やってはいけないことは、情報収集や勉強が面倒になってしまって、勘や感情に任せたトレードを始めてしまうことです。
その場の勘や感情で行うFX取引は投資ではなく、ギャンブルと似たようなものです。
このような状態に陥らないためにも、まずは自分がFXに関して全くの初心者なのか、少しは経験があるのかなど、自分の投資レベルを明らかにしましょう。
1-2.FXの基礎を学ぶ
あなたが全くのFX初心者であるなら、スワップポイントやレバレッジなど、FXの基礎を学ぶ必要があります。
ネット上にはFX初心者向けの情報サイトが多数あるので、そういった情報サイトを見て回ってFXの基礎を学ぶのも良いですし、情報教材を購入して学ぶ方法もあります。
また、人に教えてもらった方が効率的だと考えるなら、有料の講座を受ける方法も有効です。
手段は何でも良いので、まずはFXの基礎を学ぶことに集中しましょう。
1-3.投資スタイルに合った情報収集を行う
一通りFXの基礎を学んだら、自分が売値と買値の差額で利益を得る短期トレードをしたいのか、金利による利益を目的とした中長期のトレードをしたいのか、ある程度明確になってくるはずです。
自分が行いたい投資スタイルを明確にできたら、その投資スタイルに合った情報取集を行うようにしましょう。ここからがFXにおける情報収集の本番です。
2.FX取引のスタイルに合わせた情報収集
FXには数秒や数分、または数日で取引する短期トレードや、数週間や数か月、または数年単位で取引をする長期トレードなどがあります。
それぞれのスタイルによって利益を得る方法が異なるため、適した情報収集の方法も異なります。
そこで、短期トレードと長期トレードそれぞれに対して主な情報収集の方法を解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
2-1.短期トレードに向いている情報収集
数秒や数分、または数日で取引する短期トレードでは、チャートを見て取引をするテクニカル分析が主体となります。
短期トレードはスピーディーな判断が必要です。
いくつものニュースや経済指標を確認するよりも、全ての出来事やニュースが反映されやすいチャートの動きを頻繁に確認し、分析した方が相場の流れに乗りやすいと考えられています。
2-2.長期トレードに向いている情報収集
数週間や数か月、または数年単位で取引をする長期トレードの場合は、チャートの短期間の動きよりも、世界経済の流れを長期的に見る必要があります。
そのため、自分が扱っている通貨の国のニュースはもちろん、基軸通貨の国であるアメリカなど、世界経済に対して影響を与えやすい国の経済状況や情勢などもチェックしておいた方が良いでしょう。
また、長期トレードは金利によって利益を得る取引スタイルであるため、金利に関わる金融政策は必ずチェックしておきましょう。
2-3.「経済指標」に注意する
トレードのスタイルにかかわらず、世界の基軸通貨である米ドルの動きに影響する「経済指標」の発表には、注意を払うべきです。
なぜなら、世界基軸通貨という名は伊達ではなく、米ドルの動きは市場全体に大きな影響を及ぼすからです。
例えばFX投資家にとって月初の恒例ベントにもなっているアメリカの雇用統計は、発表直後に市場が大きく動くことで知られています。
この他にも世界各国の経済指標は発表の日時が公開されているので、「経済指標」や「経済指標カレンダー」、「FX 指標発表」などのキーワードで検索すれば、すぐに知ることができます。
経済指標を掲載しているサイトによっては、星印の数で値動きの大きさや重要度を示しているところもあります。
米ドルや自分が扱っている通貨の国の経済指標と合わせて、どの経済指標に注意を払うべきか把握しやすくなっています。
経済指標が発表された直後は値動きが激しくなるので、このタイミングを狙ってトレードをする人もいますが、初心者など市場の乱高下についていく技量が足りない場合は、このタイミングでのトレードはおすすめしません。
市場が乱高下している状態では、一気に利益が出たと思ったら次の一瞬でそれ以上の損失が出ることも珍しくなく、そういった状況の中でも冷静に判断ができる強いメンタルと技量が求められます。
これを行うにはかなりの経験が必要なので、よっぽどでない限りは指標発表前にポジション整理をしておいた方が無難です。
そして、市場が落ち着いて流れができてからトレードすることを推奨します。
3.FXで勝つための情報収集
ある程度トレードを積み重ねてFX取引に慣れてきたら、FXで勝ちやすくするための情報収集を行うようにしましょう。
具体的な情報収集の方法は、次に解説する通りです。
3-1.利用する情報源を絞る
ある程度ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析における様々な情報源を使ってみたら、自分にとって使いやすい情報源に絞りましょう。
真面目な人ほど多数の情報源で情報収集を行う傾向がありますが、情報源が多すぎるとその分様々な結果が出るので、自分の判断に確信が持ちにくくなる可能性があります。
最悪の場合、自分の考えを裏付けるための情報収集を行うようになってしまい、これでは本末転倒です。
FXで勝つためには、スピーディーに判断を下すことができる環境を自分で作る必要があります。そのためにも、FXの情報収集は自分が得意とするものに絞りましょう。
3-2.独自のトレード方法に落とし込む
ある程度トレードを経験すれば、自分は何を利用して情報収集した方がやりやすく、結果を出しやすいか分かってくるはずです。
その経験をもとに、情報源は自分が得意とするものを2つから3つくらいに絞り、自分独自のトレードスタイルに落とし込んでいきましょう。
そうすればFX取引において必要不可欠である、冷静かつスピーディーな判断を下すことが可能になります。
3-3.情報収集の精度を上げる
ここまでに述べたことを実行して自分独自のトレードスタイルを作り上げながら、絞り込んだ情報源による情報収集の精度を上げていきましょう。
そうすれば、今まで以上に結果を出しやすくなっていきます。
そうして独自のトレードスタイルという武器を磨き上げていけば、FXで勝てるトレーダーになることにつながっていきます。
4.まとめ
FXは情報収集が必要だからといって、あれもこれもと手を伸ばす必要はありません。武器は持ち過ぎるよりも、扱いやすいものを2つ3つ持っていた方が役に立ちます。
そのため今回の記事でご紹介したように、自分の投資レベルと希望する投資スタイルに適した情報収集を行うようにしましょう。
はやく市場の流れを予測できるようになろうと焦る必要はありません。
まずはFX取引の経験を積み、自分が扱いやすい情報収集の手段を知り、それを自分独自のトレードスタイルとして磨き上げていくことを、段階を踏んで行っていけば、FXで勝てるトレーダーになることも夢ではありません。
FX取引の実力を磨くには、根気と継続力が必要です。焦らずコツコツと情報収集しながら、経験を積み上げていきましょう。