FXの始め方とは?|初心者がやってはいけない8つの注意点

青木博史

1.はじめに

FXはさまざまな生活環境の人が副業としても考えることができ、初心者にも比較的参入しやすいとして人気です。しかし初めてのFXをしようと思うとき、何から勉強すればいいのかわからないという人も多いのではないでしょうか。

本記事では、FX初心者に向けてFXの概要や段階ごとに出てくる課題や問題点・勉強方法について解説しています。初心者がやってはいけない注意点にも触れているので、勉強を始める前に確認してみてください。

2.FXとはなにか?

FXとは、「Foreign Exchange」の略称です。元々は「外国為替取引」の意味ですが、最近では、「外国為替証拠金取引」を指し示すものとして一般的な言葉になっています。「外国為替取引」と「外国為替証拠金取引」の違いは、外国為替取引を“証拠金”で行うかどうかという点です。

FXの魅力はなんといっても少ない資金で取引が可能で、しかも24時間取引できるという点です。為替の差益を狙うので、非常に高い技術を要しますが、逆にその技術さえ習得すれば、富と自由を手に入れられるとあって、近年ではサラリーマンや主婦といった人たちにも人気があります。

ただしFXトレードの技術習得には個人差はあるものの長い時間がかかると言われています。初心者レベルから中級者レベルの人は、一般的にトータルでトントンか、あるいは大きな損失を抱えてしまう人も多くいます。上級者以外は大きくは稼げないというのが、FXの怖さでもありますが、しっかりと自分の実力を知り、実力にあった取引と勉強を地道に続けていくことが、上級者になれる唯一の道です。

以下ではFXトレードのレベル別に、どのような状態であるかを説明します。

2-1.FX初心者のレベル

FX初心者とは、FXを始めたばかりの人、FX歴が1年未満の人を指します。早い段階から相場の勉強や自分のトレードを分析するといった努力を惜しまずにする人は、成長が早く、初心者卒業も早いですが、ゲーム感覚で「一発逆転」を狙うようなトレードばかりして口座資金をすぐに失い続ける人や、自制心が育まれないトレーダーは、基本的にいつまでたっても「初心者」からは抜け出せず、苦しい状況が続きます。

こFX初心者の状態は、

  • 相場の値動きに一喜一憂する
  • 相場に期待してトレードをする
  • 自分のトレードルールを持っていない
  • 資金管理が出来ない
  • 負けトレードの反省や振り返りをする時間を作らない
  • 感情的にトレードする

といった問題を抱えながら、四六時中頻繁にトレードをしてしまう(ポジポジ病)傾向に陥る人が多いなど、負けやすい特徴があります。

もしも、今の自分の状況が上記のどれかに該当するようでしたら、まだまだ初心者です。初心者のうちはロット数を最小限に抑え、ルールを作った上で、自制心を養いつつ、相場の勉強を優先して行う必要があります。

2-2.FX中級者のレベル

FX中級者は初心者とは違い、自制心が養われています。FX歴も3年から5年以上あり、トレード経験もだいぶ積まれてきている状況です。初心者の頃のように、負けを取り返そうとしてトレードを繰り返し行うといった感情的なトレードもしなくなり、ルール通りにトレードを行うことを実行できるようになっている状態です。

  • 勝率の高いルールを持っている
  • ルールに対して検証を行い信頼をしている
  • 損切りを躊躇しない
  • 負けトレードを大切に扱い、修正を欠かさずに行っている
  • 自分の悪い癖を理解している
  • ルール通りの取引が躊躇なく行える

このような人は、もう初心者は卒業してます。

しかし、たまに魔が刺したように大きな損切りをするなどし、資金がなかなか増えていかない人はまだ上級者とは言えません。初心者は卒業しているにもかかわらず、資金が増えない状態にある人は中級者の段階と言えるでしょう。

中級者の人は、焦りは禁物です。兼業トレーダーとして地道にトレードを続け、更なる相場経験を積んでいきましょう。

2-3.FX上級者のレベル

FX上級者とは、トータルで勝ち続けている専業トレーダーを指します。

高いトレード技術とトレーダーとしてのマインドが完成された人でないとFX上級者にはなれません。

トレード歴は個人差がありますが、一般的に10年以上のトレード歴があり、多くの経験を積んだ上で、さらに勉強を怠らないごく一部のトレーダーだけが上級トレーダーになる可能性を掴むことができると言われているくらい難関です。

このレベルになると、プロトレーダーとして、FXトレードだけで生活できるようになります。

 

3.FX初心者におすすめなのは独学?通信講座?

FXトレード上達に向けて自宅で勉強したいという人は多いでしょう。ここでは、自宅での学習方法として、独学と通信講座(FX塾・FX情報商材)について説明していきます。

3-1.独学で勉強するメリット・デメリット

独学のメリットは費用が安いことです。また、通勤・通学中や家事の合間など、好きな時間に勉強できることもメリットでしょう。そのため、勉強にあまりお金をかけられない人、スケジュール管理が得意な人、隙間時間で勉強したい人に向いています。

反面、一人でコツコツと勉強を続けなくてはならないため、モチベーションを維持するのが難しいというデメリットがあります。さらには、わからないところがあっても自分で解決しなければなりません。不明点の解消やスケジュール管理が苦手だと途中で挫折する可能性があります。

3-2.情報商材やFX塾で勉強するメリット・デメリット

FXでの勝率の高い相場状況についてしっかりと研究された教材で勝率の高いルールを効率的に学べるのが、FX情報商材やFX学校・塾のメリットです。独学に比べて費用はかかりますが、自宅にいながら講師の指導を受けられることもメリットです。FX情報商材は、テキストやトレードルールのみなものが多いのに対し、FX学校・塾であれば学習計画もあるので、効率よく勉強したい人に向いています。

FX学校・塾のデメリットは、わからない点をすぐに確認できない講座やスクールもあることです。そのため、自分にあったFX学校を選ばないと、かえって勉強しづらくなってしまいます。FX学校や塾、通信制スクールを選ぶ場合は、初心者でもわかりやすいテキストや、細やかな質問・添削サポート、現役トレーダーとのコミュニケーションが気軽に出来るというシステムがあることがポイントです。

日本トレード基準主催のFX学校のレッスンは、初心者でも無理なく学べるカリキュラムになっています。FXの基本的な相場知識や勝率のいいルールは、今後専業トレーダーとして生きていくことを考えている人はもちろん、兼業トレーダーとして副業を育てたいというサラリーマンや主婦、老後の趣味としてFXトレードに興味がある人にとっても心強い味方になります。現役のFXトレーダーからのサポートも充実していますので、はじめてFXの勉強を始めようとしている人はぜひご検討ください。

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4.勝てるようになるために必要な学習時間

物事を習得するのに必要な時間は一般的に10.000時間ほどの学習時間が必要といわれています。FXも同様です。1日の学習時間によっても異なりますが、例えば一日8時間毎日勉強したとしても、期間にすると3年半程度かかります。

ですから、特に独学の場合は試行錯誤する時間が長期に及ぶ恐れがあるので、
仮に一日4時間勉強しても6年から10年くらいが学習期間として必要なおおよその目安になるでしょう。

学校で教えてもらうなど、独学ではない場合は、
効率良く学習を進めることができれば、短期間での習得も不可能ではありません。

しかし、いずれにしても仕事や育児・家事をしながらの勉強は大変です。
1日にどのくらいの時間を勉強にあてることができるか計画を立て、余裕をもって取り組むようにしましょう。

 

5.初心者がやってはいけない注意点

FXで失敗しないようにするには、基本をおろそかにしないことが大切です。ここでは初心者がやってはいけない7つの注意点を紹介します。

5-1.FXで「損切り」がいかに大事かを理解せずにトレードをする

FXトレードは学生でもチャレンジしやすい比較的簡単な売買システムです。しかし、相場の値動きは時に初心者にとっては想像もできないほど激しく乱高下したり、一瞬で大きな損失を被る可能性をはらんでいます。そもそもFXのチャートの見方を知り、損切りの大切さを心の底から理解していないと、安心してトレードを行い続けることはできないでしょう。

いきなりリアル口座でトレードをするのではなく、まずはローソク足の意味やチャートの見方を調べながら、デモ口座でトレードを行い、FX関連の書籍や情報商材、FX学校のレッスンなど、自分で選んだ教材を1日に数回読んでFXの相場の流れやトレード基礎、損切りの重要性を理解しましょう。

5-2.授業料や値段だけで情報商材・FX塾を決めてしまう

FXは株式投資や先物取引とは違い歴史が短く、最近になって人気が出てきている投資種類です。少ない資金で大きな金額を設けられる投資なので、その人気は弱まることはなく、それにともない、いいものから悪いものまで、たくさんの情報商材やFX塾が世に出現しました。

FXはそんなに簡単に稼げる技術を習得できないにもかかわらず、「簡単」「安い」などを売りにしたFX関連の商品は後を経ちません。

そんな中、テキスト選びでもっとも注意したいのは、都合のいいことを言わない情報を選ぶということです。安く売られている情報商材やトレードルールも詐欺まがいのものが多くありますので、よく注意したほうが賢明です。

FXの情報商材や学校は値段の安さや「簡単・即稼げる」といった売り込みで選ばず、アフターフォローが充実しているなどのサービスと、ある程度の金額を支払う必要のあるところを選ぶのもポイントです。

FXはお金を稼ぐことを目的にするものですから、それを安価に習うことを良しとする姿勢そのものが危険なのです。

投資はあくまでも自己責任の中でリスクを許容して行うことですから、良いことづくしのセールストークには十分注意しましょう。

5-3.利便性だけでスマホ取引を選んでしまう

FXトレードをするためには、PCやタブレット、スマートフォンなどのインターネットに接続できる端末が必要不可欠です。昔は、証券会社などに直接電話をかけて注文をするなど、かなり手間のかかる作業が多かったのですが、今ではネット環境さえあればどこでも一瞬で注文することができます。中でも毎日当たり前のように使用するスマートフォンがあれば、証券会社やFX会社が提供するアプリやMT4といったトレードをするためのアプリケーションをインストールすれば、簡単にチャートを見ることもできますし、取引をすることも可能です。

しかし、FX初心者はまだ相場についての経験や知識がないので、スマホだけでFXトレードをするのは控えた方がいいでしょう。

おすすめなのは、安価でもいいのでノートパソコンなどを用意し、ある程度大きな画面でチャートを見てトレードをすることです。

相場の勉強のためにも、トレードを長く続けていくためにも、最初は大変でもPCでの取引を覚えていきましょう。

5-4.休日にまとめて勉強する

FXの知識は、相場の流れを理解することで身についていきます。休日だけの勉強は期間が開いてしまうため、前回覚えたことを忘れてしまいがちです。FXの専門用語になじみのない初心者は、特に毎日の積み重ねが大切です。

また、FXの勉強は座学だけではなく、トレードそれ自体も勉強になります。あまりのめり込むことは逆効果ですが、週に数回はトレードをし、そのトレードを振り返る時間も成長を加速させる上で大事なことです。バランスよく学習することをおすすめします。

平日に十分な勉強時間が取れない場合には、「平日1時間、休日3時間」のように時間配分を工夫してみましょう。

5-6チャートパターンを丸暗記しただけで勝てると思ってトレードにのぞむ

相場には絶対はありません。有名なチャートパターンやローソク足の連なりはありますが、それが効くかどうかはその時の相場次第です。ローソク足の意味やチャートパターンを丸暗記すること自体は良いことですが、信じすぎは禁物です。常に疑う気持ちを持ち、ローソク足の動きに対して臨機応変に対応することを心がけましょう。

必ず自分で考え、わからない時はトレードを控え、勉強時間を優先的に取ることをおすすめします。テキストを熟読したうえで、過去チャートを繰り返し検証していくのが上達の早道です。

初心者はFXの専門用語や資金管理、ローソク足の形状など覚えることも多くありますが、相場の流れを意識しながらトレード時間と勉強時間をバランスよく取りながら、焦らずに学習を進めるようにしましょう。

5-7.複数の情報商材やレッスン、通信講座を購入してしまう

FXを学習してからある程度の月日が経つと、自分の実力がが近づくにつれ不安になり、あれこれとテキストを買い集める人がいます。しかし、テキストは基本的に1冊で十分です。情報が豊富で読みやすく、イラストや図も入っているものを1冊準備しましょう。

また、サブノートを作りすぎることも、あまりおすすめできません。ノートをまとめることに熱中するあまり、テキストを完読できないまま試験日を迎えることになりかねないからです。複数のノートやテキストを並行して勉強を進めるより、1冊のテキストを最後までやりきることが大切です。

5-8.FXトレードにヤマを張る

FXトレードは、勝率の高いルールを手に入れ、そのルールをしっかり理解し、執行できればトータルで勝つことが可能です。ヤマを張ったり、なんとなく上がるかも?下がるかも?で注文を入れたりするのは、FXトレードを続けていく上で絶対にやってはいけないことです。ヤマを張る、占いに頼る、他人の意見をあてにするよりも、失敗したトレードの改善点についての分析や、自分のルールが信頼できるようになるまで、しっかりと過去検証をするようにしましょう。

6.FX教材やスクールの選び方

FXトレードを初めて学習するときに、どのような教材やスクールを選んだらよいのかポイントを説明します。

6-1.知識ゼロからの初心者はFX入門書を読もう

まったく相場に触れたことがない人は、FXの情報商材やネット上のFX関連記事や動画からスタートするのではなく、まずはFXの入門書を読んでみることをおすすめします。

入門書でFXの仕組みやチャートの見方、資金管理や利益の出し方など、FXトレードをする流れをおおまかにイメージしてみます。そのあとで情報商材やネット上のFX関連記事を読むと、内容がより理解しやすいでしょう。

また、そうした勉強が苦手な方は、最初から通信制のFX学校・トレードマスタースクールといったところに所属し、ゼロから教えてもらうのもおすすめです。

6-2.図やイラストがあって見やすい

文字と数字だけが並んだ教材は、かえって読みづらいという人は少なくありません。文字だけでなく、イラストや図表があると見やすいうえに記憶にも残りやすいでしょう。

教材は、初心者がつまずきやすいポイントやトレードで使う指標の見方などが図表で簡潔にまとめられているものが理想です。どの教材が見やすいか、書店やネット通販で選ぶ際は複数冊を見比べてみてください。

6-3.ストーリー仕立てで解説している

ストーリー仕立ての教材も初心者におすすめです。初めての学習は専門用語の意味を理解するのも大変で、途中で挫折しかねません。身近な出来事を例にしたマンガや物語での説明は、堅苦しさがなく頭にも入りやすいでしょう。専門用語や思考法を覚えられるだけでなく、実際にどのような相場の場面でその知識が必要になるのかも理解できます。

7.まとめ

FX投資は、いつでもどこでもどんな人でも参加できる投資種類です。少ない資金からでも投資ができるので、近年ではサラリーマンや主婦からの人気も絶大です。本格的にトレードを本業にしようとする人ももちろんいるとは思いますが、副業としてFXトレードの技術を習得したいと思う人も多くいます。

今後の人生をより良くする資産運用や投資に興味がある人にとって、「相場の勉強」の一貫として、FX投資を小額から始めるというは、実はとても効果的でおすすめです。FX投資にはじめて挑戦する初心者は、わかりやすい教材やアフターフォローが充実しているスクールなどを使って効率よく勉強することが大切です。

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イラストや図解、講師のフォローアップも手厚いので、楽しく学ぶことができます。毎日30~60分の隙間時間で学べるため、仕事や家事と両立させることも可能です。短期間でFXの基礎知識を習得したい方、時間をかけて専業FXトレーダーを目指したい方はぜひ一度検討してみてください。

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