近年は年金だけでは将来が不安だという意識が広がり、投資の必要性をひしひしと感じている人は増加傾向にあります。それに伴って、実際に投資を始める人も増加しています。
その一方で、投資をした方が良いということはなんとなく分かっていても漠然としたイメージしかなく、未経験の世界に足を踏み入れる不安から、投資に踏み切れない方も大勢いらっしゃいます。
そこで今回の記事では、このような方のために投資をすることで得られるメリットを明確にするとともに、投資をする必要がある根本的な理由について解説します。
Contents
1.一般的な投資のメリット
投資未経験の方が投資はメリットがあると分かっていても漠然とした不安を抱くのは、ごく普通のことです。
投資に対して不安を感じるのは、投資が未知の世界であるために、はっきりとしたイメージができないことも大きいと考えられるので、まずは一般的に考えられている投資のメリットを明確にしましょう。
1-1.貯金による資産形成は難しい
貯金は節約をすれば良いので、誰でも行うことができます。
しかし、収入の一部を貯蓄しているのに過ぎないため、いくらか切り詰めた生活を送る必要がある割には、貯金だけはお金が増えるチャンスはほぼありません。
それに、大元の収入が大きく増えることが無い限り、将来の不安を払拭できるほどの資産形成をするのは至難の業です。
1-2.投資による収益に天井はない
収益のチャンスは貯金では限定的ですが、投資の世界では際限なくチャンスが生まれています。
それは、肉体労働で生涯稼ぐことは現実的ではなく、景気や企業の都合など様々な要因で収入には制限がありますが、投資はお金がお金を増やすことに加えて、力量に応じて様々な投資を行うことができるからです。
つまり、投資には収益の天井がないため、投資家として磨かれるほど財を築くことができる確率が高くなります。
1-3.投資力に伴って資産形成の機会も拡大する
投資にはFXや株式、投資信託や不動産など様々な種類があります。投資の力が磨かれるということは、複数の投資を運用できるようになるともいえます。
例えば金利が低いことを利用したスワップポイント重視のFX取引や、FX取引などで培ったファンダメンタルズ分析をフル活用して株式投資を行うなど、資産形成の機会を拡大できます。
また、投資家としての成功を積み上げていけば、それだけ資産運用できる資金も大きくすることができるため、ここぞという時に大きく投資したり、ある程度の資金力が必要な不動産投資を始めるなど、収益を大きく増やすチャンスにも恵まれやすくなります。
2.投資が必要である根本的な理由
一般的にいわれている投資のメリットは資産形成に注目したものが主ですが、実は投資が必要といわれている根本的な理由は、別のところにあります。
このことを知っているのと知らないのとでは投資に対する意識に差が生じ、長い目でみると投資における収益にも差が生じる可能性があるので、これを機に知っておきましょう。
2-1.現金を持っていると損をする可能性がある
投資に対するよくあるイメージとして、次のようなものがあります。
「投資は元本が保証されないリスクがある」
「現金を持っていた方がリスクは少ない」
このイメージは正解でもあり、不正解でもあります。
それはなぜかというと、投資はリスクを承知しているからこそリターンが得られるのであり、元本が保証されないことを恐れて貯金だけに集中した場合も、資金を増やすチャンスを逃すというリスクがあるからです。
また、経済の局面にはインフレとデフレがあります。
デフレは物の値段が下がることから相対的に現金の価値が上がるといえますが、インフレは物の値段が上がることから現金の価値が下がるといえます。
つまり、インフレの時は現金を持っているだけだと資産価値が下がっていくため、投資をしてお金を増やし、資産価値を維持する必要があります。
また、日本円は長らく超低金利状態であり、現金を貯金しているだけではそれ以上お金が増えることはありません。
しかし、超低金利状態であることを利用してスワップポイント狙いのFX取引を行えば、金利による収益によってお金を増やすことが可能になります。
以上のことから、インフレの時の対応や、超低金利であることを利用してお金を増やすことを知らずに現金を持つことしか知らないと、お金を増やすチャンスがないどころか、現金を持っているだけで損をする可能性もあります。
2-2.マネーリテラシーが身に付きやすい
マネーリテラシーとはお金の知識があり、お金と上手に付き合うことができる力のことで、資産形成をしたいなら必須の能力です。
しかし、いつも通りの日常生活を送るだけではお金に対する理解を深めることはできず、マネーリテラシーを身に付けることはできません。
ではどうすれば良いかというと、どんなに少額でも良いので、実際にお金を投資して動かしてみることです。
そうすれば、日経平均株価や経済ニュース、為替レートなど、今まではあまり気にしていなかった情報にも敏感になり、見えている景色に変化が起こるはずです。
このように、実際に行動してみることで意識が変化し、コツコツと継続することでマネーリテラシーを身に付けることができれば、結果として資産形成に近づいていくことができます。
2-3.これからは現金を運用する時代
そもそも今の時点で、将来年金だけでは生活できないと分かっているわけですから、今後はますます投資の重要性が増し、投資をすることが普通になる可能性が十分にあります。
また、投資力をつけるにはコツコツ勉強を続ける努力が必要であり、それなりの時間がかかりますが、継続すればするほど腕が磨かれていく特徴があるため、できるだけ早くスタートを切った方が有利になるともいえます。
3.「今すぐ」投資の勉強をしておく大きなメリット
投資をやるやらないに関わらず、「今すぐ」投資の勉強をしておくことは、長い目で見ると大きなメリットとなります。
これから投資を始める方はもちろん、投資をすることに迷いがある方も、次に紹介する投資の勉強をしておくことで得られるメリットは、今後の経済活動に大いに役立つはずです。
3-1.ここぞという時の判断ができる
投資の知識が無い状態では、今こそ投資すべき時なのか、それとも控えるべき時なのかの判断をすることもできません。
しかし、あらかじめ投資の勉強をして知識をつけておけばここぞという判断がしやすくなるため、投資を始めやすくなるとともに、利益を得るチャンスも掴みやすくなります。
つまり、投資はいきなり始めるよりも事前にいくらか準備をしておいた方が、損を避けて得ができる可能性があるということです。
3-2.収益を伸ばすチャンスに恵まれる
投資に対して特に何も準備していないと、相場が大きく動くとしてもそのチャンスが見えないため、ものにすることができません。
しかし、ある程度準備をしておけば、準備をしていない人達よりもチャンスに乗りやすくなります。
3-3.マネーリテラシーを磨きやすい
投資はテクニカル分析やファンダメンタルズ分析など、身に付ける知識が多いため、事前に勉強しておいた方が投資しやすく、マネーリテラシーが磨きやすいと考えられます。
また、練習の一環として少額の資金を運用しておけば、損失を被る時の焦りや利益を得た時の興奮など、投資における感情の起伏も経験しておくことができます。
そのため、投資において欠かすことのできないセルフコントロールも磨くことができます。
つまり、本格的に投資をする前に事前に勉強しておくことは、全く準備をせずに海外旅行に行くよりも、事前に準備してから行った方が安全であることと同じことです。
4.まとめ
投資をするメリットは不労所得で資産形成ができることに注目されがちですが、お金とうまく付き合う力である、マネーリテラシーが身に付くという大きなメリットがあります。
マネーリテラシーは、資産運用において利益を大きく伸ばすために欠かすことのできない力であると同時に、これからの時代を有利に生きていくために重要な力でもあります。
だからといって、投資を迷っている人は焦って始める必要はありませんし、初心者のうちに一気に利益を得ようとして大きく投資することはもってのほかです。
焦りや行き過ぎた欲は、利益を得るどころか大きな損失につながります。
そのようなリスクをできる限り軽減して投資のメリットを手に入れるために、今すぐにでも投資の勉強から始めてみてください。