投資で資産形成をするために知っておくべき7つの考え方

青木博史

FX学校の校長を務めている青木です。FXで資産形成をしたいと考えている方や、FX取引でなかなか勝てずに困っている方達を中心に、稼げるようになるためのお手伝いをさせていただいております。

私が投資を始めたきっかけや稼げるようになるための考え方といったお話を通して、これから投資にチャレンジしたい方や、今よりもさらにレベルアップしたい方のお役に立てればと思います。

1.投資を始める前の経歴と投資に対して抱いていたイメージ

私はFX学校を設立する前は、流通系の業界でサラリーマンをしていました。特別な役職や技能を持っているわけではありませんでしたが、いつかは独立して起業したいと考えていました。

起業といってもこの頃はFX学校という構想はまだありませんでしたし、投資はお金持ちがやるものだというイメージを持っていたため、始めるとしてもある程度のお金を作ってからだと考えていました。

ただ、投資に対して怖いといった感情や拒否感などのアレルギーは特に持っていなかったので、投資を始めるとなればすぐに行動できる状態ではあったかもしれません。

2.私と投資との出会い

ごく普通のサラリーマンだった私が投資を始めたきっかけと、最初に始めた投資についてお話しします。

2-1.投資を始めたきっかけは「お金」そのものに対する興味だった

私は友人と起業をするつもりで準備をしていました。

でも、久々に会ったその友人は借金を抱えており、借金のせいなのか性格も別人のようになっていました。

その時に私は「彼はなぜ借金を抱えることになったのだろう?」と疑問を抱き、彼を助けたいという気持ちとともに「彼を変えてしまったお金とは一体何者なのか?」と、お金そのもの対して興味を持つようになりました。

そこからは人の心理やお金にまつわる理論、お金と人間の関係やお金持ちはなぜお金を持っているのかなど、様々なことを調べて学び、ついに投資に行きつくこととなりました。

2-2.私が最初に始めた投資は「株式投資」だった

お金そのものに対する興味から投資に行きついた私は、最初に株式投資を始めてみました。500万円ほどの資金を元手にして、とにかく様々な銘柄を購入し、先物取引も手探りながら試してみました。

そうやってとにかく手探りで投資を始め、失敗をしながらもそこから多くを学び、投資の腕を磨いていきました。

3.投資を始めた時の取組みや失敗談

私は今でこそFX学校の校長を務めていますが、投資を始めた頃は手探りで泥臭く取り組んでいましたし、いくつも失敗をしてきました。

次のことをお読みいただくことで、投資で稼いでいる私はスーパーマンでも特別優秀でもなく、いたって普通の人間であることがお分かりいただけると思います。

3-1.初期に取り組んでいたこと

私が投資の勉強を始めた頃は株式投資黎明期のようなもので、ネットも書籍もほぼ情報がなく、ローソク足についての書籍を2冊程度手に入れるの精一杯でした。

そのため自分が買った3つほどの銘柄に対して、株価の値上がりや値下がりのタイミングは全て自分で考えるしかなく、毎日のようにチャートを手書きして市場の動きを把握していました。新聞を読んではローソク足を書くという、今では考えられない作業を何年間も毎日続け、膨大な時間と手間をかけて市場を分析したものです。

なお、この経験が後になって生きてきます。リアルタイムで動くチャートがパソコンで見られるようになったとき、手書きでずっと価格分析をしてきた私にとってはまさに革命でした。値動きが手に取るようにわかり、「これなら稼げる」と直感したものです。

3-2.株券が紙くずになった手痛い失敗

今でも特に覚えている失敗は、企業が倒産することで紙切れ同然となってしまったヤオハン株です。そして、もう1つの印象深い失敗は「損切り」です。

私が株式投資を始めた当時は逆指値という考え方が日本にはなかったため、「値段が下がってきたら売りたい」や「値段が上がってきたら買いたい」など、新規の逆指値をしたいと証券会社の方に問い合わせても話が通じず、結局逆指値注文ができないために思うように取引ができませんでした。

今は逆指値だけでなくOCOやトレールなど様々な注文ができるようになったため、指値注文しかできないというのは想像できない方もいらっしゃるかもしれませんね。

4.これから投資を始める人に知っておいて欲しい7つの考え方

4-1.「キャピタルゲイン」と「インガムゲイン」のどちらかを狙う

一口に投資といっても、狙える利益は「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」の2種類に分かれます。

値上がりや値下がりの幅を狙うキャピタルゲインは景気の動向に利益が左右されますが、うまくやれば大きく利益を上げることが可能です。

一方で金利収入や株式の配当、家賃収入などが属するインカムゲインは金融政策や情勢などの情報収集が必要になりますが、景気に大きく左右されずに利益を得やすいメリットがあります。

投資を始めるのであれば、何となくどちらも狙うというより、どちらかを決めたほうがベターです。

4-2.投資を1つに絞る必要はありません

投資する対象を1つに絞り込む必要はありません。株式やFX、投資信託や不動産投資など、興味を持った投資を勉強しながら試しに実践し、理解を深めていきましょう。

そうしながら、毎月どれくらいの出資でどれくらいの資産を作るなどといった投資プランも作れるようになります。投資はいきなりドカンと当ててやろうとすると、失敗して終わりになる確率が非常に高くなります。

それよりも、投資が自分の生活の一部になるように徐々に始めて大きくしていくと良いでしょう。

人は興味のあるものに打ち込みやすいものなので、まずは興味が持てるジャンルを見つけるつもりで色々な投資ジャンルを試してみるのもひとつの手です。

4-3.分散投資はリスク管理の基本

これから投資をはじめる人には、長期の分散投資をおすすめします。

FXや株式の短期トレードをしたいと思っている方であっても、長期の分散投資を並行して行うのが良いと思います。

具体的なやり方としては、投資する資金が50万円であるなら、長期の分散投資に40万円を投じ、残りの10万円をFXに投じます。

長期の分散投資は投資信託でいいと思います。短期トレードは資金が小さく株式投資には足りないのでFXにします。

1つの投資に一気に資金を投じても成功するとは限らないリスクの方が大きいことを考慮して、20代や30代のうちから分散投資で投資家としての腕を磨きながら少しずつ資産を膨らませていけば、コツコツと資産形成していくことが可能になります。重要なのは、投資に興味がわいてきたのであれば株やFX、投資信託などどれでも良いので、始めてみることだと思います。

4-4.いきなり全力ではなく小さく始める

投資未経験者の方が最初にすべきことは、資金が100万円あるならそのうちの10万円や20万円など、小さく投資を始めることです。

いきなり大きく資金を投じて大きくリターンを得ようとすると、その分リスクも大きくなるため、スモールスタートを推奨します。

どんなに小さい投資でもいざ始めてみると、為替情報や日経平均など今まで気に留めなかった世界のニュースに注目するようになり、意味が分かってくことで見える世界が変わっていきます。また、投資をする中で「もっとああやればよかった」や「こうすればよかった」などといったことも起こります。

投資初心者の方はそういった経験を通して、投資という世界を知ることから始めると良いでしょう。

4-5.幅広く実践しながら学んでいく

投資には様々な種類があるので、興味があるものはとくにかく実践してみましょう。実際にお金を投資した方が「どうにかしたい」という思いが芽生えるため、真剣さの度合いや知識の吸収速度などに大きな差が生じます。

また、実際にお金を動かしてみると世界の見え方が変わり、経済に強くなっていく大きなメリットもあります。

このためにオススメの投資は、資金や投資レベルに無理がなければ特に縛りはないので、FXや株式以外に投資信託や国債でも良いでしょう。

まずは無理のない範囲から投資を始めて、少しずつ幅を広げていけば大丈夫です。

4-6.普通の人でも投資はできるという意識

投資は、特別な人のものではありません。根気強く勉強し続けることができれば、サラリーマンや主婦など、誰でも投資による資産形成は可能です。

そしてこれは、投資家としての腕を磨くことに継続してエネルギーを注げるかどうかにかかっています。それこそ、一生かけて投資力を磨き続けることができれば、それだけ資産形成の機会が広がります。

また、知識も経験も不足している状態でいきなり大きく資金を投じて、短期間で資産形成をしようとしないことです。それはもはやギャンブルなので、投資で利益を得られるようになるには時間が必要であることを心得ておきましょう。

ただ、全くの独学で投資を学ぶ場合、継続的にモチベーションを保つことが難しいケースが非常に多くあります。そういった方は、FX学校などのカリキュラムを受けることで、効率的に投資を学べるとともに、モチベーションも保ちやすくなるメリットがあります。

4-7.努力を惜しまない

私が投資で稼げるようになったのは、今のようにリアルタイムで動くチャートが見られるようになったことで、株などのトレード環境が劇的に向上したことです。リアルな動きが見られるチャートが登場するまでは、新聞で情報収集しては手書きでローソク足や移動平均線などを書くことを毎日行い、それをもとに市場分析を行うという涙ぐましい努力を続けていました。

しかし、このような非常に地味な努力を何年も続けて常に市場分析に時間を割いてきた下地のおかげで、今のようにリアルに動くチャートを見て注文を出すのは、かなり簡単でした。移動平均線など様々なインジケーターが自由に設定できるのも楽しく、良い時代になったなとしみじみ感じています。

今の時代にはこうした便利なツールがあるので手作業でチャートを書く必要はありませんが、その分の努力をチャート分析の知識向上に役立てるなど、勉強する努力を惜しまないことは重要です。

5.まとめ

私がFX学校で多くの方に投資を教えるのは、教えなければならないなどという高尚な理由で行っているのではありません。

投資で資産を増やしている人達の中には「自分自身が試行錯誤して苦労して手に入れた知識を、なぜ教えないといけないのか?」と考えている方もいらっしゃいますし、その気持ちも分かります。

それでも私が自分で培った投資ノウハウを多くの方に伝えているのは、資産形成できる知識を独り占めせずに人に教えられる自分でいたいからです。

資産形成は一朝一夕でできるものではありません。しかし、本気で手に入れたいと望んで継続して取り組めば、その願いを掴むことは不可能ではありません。

これから投資を始めたい方や、すでに投資を始めていても思うように結果が出せない方は、今回お話した内容をぜひ参考にしていただき、投資による資産作りに取り組んでください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です