多くの人は働いて収入を得て、そのお金を使うか貯蓄するまではできていても、お金を増やすことまでできている人はまだまだ少数です。
お金を増やすことまでできていないのはお金の本質的な部分を知らないからであり、そのことに気付くかどうかで生活の豊かさは大きく変わります。
そのための知識を本に求めることは、正しい判断です。しかし、お金の理解が深まるのはそこに正しい本の活用法があればこそでもあります。
今回は、お金の本の正しい活用法を解説します。
1.お金のことを学べる本をお探しですか?
あなたがお金のことを学ぶことができる本を探しているのは、今の収入で将来に備えることができるのか、漠然とした不安を抱えているからではないでしょうか?
その不安に対する打開策を本に求めている方が、今知っておくべき基本を解説します。
1-1.「究極の一冊」はないと心得よう
本は、あなたの不安を打開する多くのヒントを与えてくれます。
しかし、お金の世界は奥深く、一冊読めば全てが分かるということはありません。
また、本は著者の考え方をまとめたものであり、様々な考え方のうちの1つだと考える必要があります。
そのため、一冊読めば全ての悩みが解決する「究極の一冊」は存在しないと心得ておきましょう。
1-2.本はお金の不安を解決できるか
本を読めば、今よりもお金の理解を深めることができます。
では、本はお金の不安まで解決することができるでしょうか?
それをするには単に読むだけではなく、お金について知ることで自分が何を実現したいのか、そのためには何をしたらいいのかまで明確にする使い方が必要になります。
1-3.お金について知らないから不安になる
お金に対して漠然とした不安を感じるのは、働くことで収入を得て、生活するために使うというお金の1つの性質しか知らないからだといえます。
お金にはこれ以外にも実に様々な性質があり、それらについての理解を深めることで人生の豊かさも変わっていきます。
では、先に挙げた以外のお金の性質とは一体何なのでしょうか?
1-4.お金には様々な性質がある
お金には労働して手に入れて使うだけでなく、貯める、増やすなど様々な性質があります。
一言にお金も貯める、または増やすといってもその手法は多様であるため、理解を深めれば深めるほど自分に合った方法を発見でき、生活に応用することができるようになります。
つまりこれらのことを知ることで初めて、豊かな生活を手に入れるチャンスが巡ってくるのです。
そして、その助けになるのがお金に関する本というわけです。
1-5.本を利用して「お金リテラシー」を高める
お金についての本を読むことで、お金への理解が深まる(=お金リテラシーが身につく)のであり、そのお金リテラシーを高めるほど、今より生活を豊かにするヒントも多く得ることができます。
次章では、このお金リテラシーを高めるための本の活用法を解説します。
2.「お金リテラシー」を高める本の活用法
お金には様々な種類があることから、この一冊さえ読めばお金の全てが分かるというような「究極の一冊」はありませんが、お金リテラシーを高める助けになる良書は多く出版されています。
まずは、お金についての良書をうまく活用する方法を身に付けましょう。
2-1.話題の本や定番の本を読む
最初のうちは、投資系やマネー系など、読む本のジャンルを考える必要はありません。
それよりも、取っ掛かりとして話題の本や、増版を重ねて昔から定番になっている本がおすすめです。
これらの本は内容の質が保証されており、学べることが多いと考えられます。
2-2.気になる本は手当たり次第に読む
お金リテラシーは一冊読めば身につくものではありません。
投資系やマネー系だけでなくビジネス系などの本や雑誌でも気になる本があれば、とにかく手当たり次第に多くの本を読んでみましょう。
また、どんなスキルを身につける時にも非常に大事なのは継続することなので、自己啓発系の本を読むのも良いと思います。
そうやって多くの本を読んでいると、お金に関するパターンがみえてきます。
そして、本棚にぎっしり本が並ぶ頃には、自分の目的がかなり明確になってきていることでしょう。
2-3.お金のパターンが見えたら目的を明確にする
お金に関するパターンが見えてくるくらい多くの本を読めば、お金リテラシーを身につけることで自分は何を手に入れたいのかが、かなり明確にみえてくると思います。
そして、その時には本を読むだけではまだ、自分の生活が変わっていないことにも気づくでしょう。
そこからが、本番です。
実際に自分の生活を変えていく行動をするために、本の使い方もより実践的にしていきましょう。
3.生活を豊かにするお金の本の使い方
ここからは実際に生活を今より豊かにしていくための、より実践的なお金の本の使い方を解説します。
3-1.目的に合ったお金の本でノウハウを時短でゲットする
本には、先人の知恵とノウハウが詰まっています。
目的に対応したお金の本を読めば、右も左も分からない状態で試行錯誤するよりもよっぽど効率的にノウハウを得ることができます。
いわば、本を読むことは生活を豊かにするための時間短縮になるともいえます。
収入を増やしたいなら投資系やビジネス系、生活の中のお金をコントロールしたいなら節約や貯金、ファイナンシャルプランナーなどの本があります。
以下にジャンル別に本をいくつか紹介するので、参考にしてみてください。
3-1-1.正しいお金の認識が学べる「おカネの教室」
「おカネの教室」は、マーケットや金融業界などに携わってきた新聞記者の方が自身の娘達のために書いた本です。
子供達のために書いた本だからと侮ってはいけません。そのような本は誰でも理解しやすく、身につきやすい内容になっている傾向が高いからです。
お金を手に入れる方法が6つ紹介されており、6つ目はまさにこれからの時代に存在感を増していくであろうと考えられる方法です。
それはどういったものなのか、実際に読んで確かめてみてください。
3-1-2.世界中の投資家のバイブル「ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の心理」
「ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の心理」は1973年に出版されて以来、現代まで増版が重ねられている定番中の定番となっている本です。
これだけ増版が重ねられていることと、全世界で多くの投資家が愛用していることから、得られるものは非常に大きいと考えられます。
投資の話だけでなく、各年齢に応じた理想的な資産配分の例など、資産配分についての話も一見の価値ありです。
ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の心理の詳細はこちらから
3-1-3.分かりやすくて面白い「世界の経営学者はいま何を考えているのか 知られざるビジネスの知のフロンティア」
経営学は難しそうだと苦手意識を持っている人もいらっしゃいますが、「世界の経営学者はいま何を考えているのか 知られざるビジネスの知のフロンティア」は初心者でも面白く読める内容になっています。
ビジネスの世界では当たり前のように読まれていたドラッガーや、ポーターの戦略はもう通用しないといったような興味深い内容もあるので、目を通してみてはいかがでしょうか。
世界の経営学者はいま何を考えているのか 知られざるビジネスの知のフロンティアの詳細はこちらから
3-1-4.仕事に行き詰まっていたら読みたい「仕事は楽しいかね?」
「仕事は楽しいかね?」はなかなか直球なタイトルの自己啓発系の本ですが、今の仕事に行き詰まりを感じていたり、マンネリ感を感じている時に読んでみて欲しい一冊です。
頑張らなければいけないような内容ではなく、毎日少しずつ自分を変えていくことに喜びを感じるような内容になっている点が受け入れやすいと思います。
3-2.お金のノウハウを「実践」する
良書といわれる本を多く読むことの意義は大きいですが、本を読むだけでは生活を変えることはできません。
お金の本から得た知識やノウハウを実践することで初めて、現状を変えていくことができます。
行動こそが、生活だけでなく人生を変えていく起爆剤になるのです。
3-3.「継続」が生活を豊かにしていく
お金の本を読んで実践しても、その場限りであったり続けることができなければ、生活を劇的に変えることはできません。
毎日少しずつでも「継続」することで実践力が磨かれていき、お金の知識や人間の行動、心理、ゲーム理論といったところにまで幅広く広がっていきます。
そうやってお金の理解を深めて実践を繰り返していくと、お金の本を読んだ時に何が自分にとって本当に役に立つ情報かも分かるようになっていき、より効率的にお金の本を読んで実践するサイクルを回すことが出来るようになります。
そのサイクルが出来上がると、手元にあるお金が増えて、生活がより豊かなものに変わっていきます。
まとめ
お金の本は効果的な活用法を知っていれば、お金に対する不安解消や将来に向けた資産の形成に役立てることができます。
今回の記事でご紹介したお金リテラシーを高めるための活用法と、より実践的な本の使い方を参考にして、ぜひ豊かな生活を手に入れることに役立ててください。